１１回目 ページ11
本当に偶然だったのだ。
彼女が見ている事に気付いたのは屋外ステージでライブを初めて一曲目のサビに入った時
一瞬目を疑って3回ほど見てしまった
少しだけダンスのステップを間違えそうになったが上手く立て直し目立たないようにするのに苦労した
それからも二曲目も三曲目も、ずっと見ていてくれたのだ
その事がどうしようもないほど嬉しくて、いつも以上にテンションが上がっていたと思う
「この後ファミレス行って晩御飯食べよ〜！」
屋外ライブが終わってメンバーで近くのテントで着替えた後
スバルにそう言われたが、俺一人は手を上げる
「悪い、ちょっと用事があってさ」
嘘だ、急用でもないしそんな予定もない
罪悪感を感じつつも俺はメンバーに嘘をつく
「えー…衣更くんいないの残念だなぁ」
真が分かりやすく肩を落とすが、北斗が「用事なら仕方ないか、生徒会長は大変だからな」と少し残念そうだか納得してくれた
いや、生徒会長は全くと言って良いほど別の要件なんだけど…
俺はごめんな。と頭を下げてマスクと紺色のキャップを深く被った
「(まだ近くにいるかな…)」
これは本当に自分の我儘でしかないが、もし叶ったら良いななんて根拠もなく思ってしまう
早歩きをして目立たないように彼女を探した
視線を巡らせて周りを見る
すると薬局からビニール袋を手に持っている彼女が出てきた
俺は考えるよりも先に走ってしまう
でも、飛び付くように声をかけるのは何か違う気がして数歩前で立ち止まる
少しぐらい、カッコつけても良いと思ってしまった
乱れた髪を手ぐしで直して息を整えた
そして、たまたま偶然に見つけたような感じを装う
「…Aちゃん？」
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彩音(プロフ) - ひ〜〜めちゃくちゃどきどききゅんきゅんしました･･･。(語彙力なくてすみません) (2022年7月26日 14時) (
レス) @page49 id: 25043c6aac (このIDを非表示/違反報告)
ことは - 真緒くん！梶さん！尊い！ (2021年4月15日 18時) (レス) id: 1efa312b7c (このIDを非表示/違反報告)
めご(プロフ) - 空白猫さん» ありがとうございます(;_;)是非推してください〜！！評価もありがとうございます！！ (2021年4月9日 23時) (レス) id: fec7c0a77e (このIDを非表示/違反報告)
空白猫 - 前半…「早くくっついて？」後半…「待ってこのカップル推せるわ」ってなりました…評価たくさん押しますね…神作だと思ったのでッ！！ (2021年4月8日 11時) (レス) id: 10484fbbe5 (このIDを非表示/違反報告)
愛葉 - 半分本気です…(笑) (2021年2月28日 20時) (レス) id: bb433bc26e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めご | 作成日時：2021年1月2日 21時
