One Kiss【桃】 (ページ10)

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｢送ってくれてありがと｣

重｢ほんまに熱っぽいからちゃんと休めよ？｣

｢うん…｣

重｢じゃ｣

重岡君を見送り、家に入ろうとした時

隣から声が聞こえた

雪｢ね、来週すごい暑いらしいからすぐそこの海行こうよ！｣

小｢ええやん、行こ｣

雪｢やった！あそこの景色すごくキレイだよね！｣

海…

私のお気に入りの場所

のんと何度も遊んだ場所

｢やだ…私何嫉妬してんの…｣

のんの彼女は雪橋さん

私じゃない

彼女がいる人をずっと追いかけてるなんてバカみたいだよね

これからものんのこと好きだって思ったけど…

私は曲がり角を曲がろうとしていた重岡君をいつの間にか追いかけて手を掴んでいた

重｢どした？｣

｢…付き合お｣

重｢は…？｣

｢重岡君が好きだから｣

重｢おま、何言って…｣

私は重岡君の言葉を遮るように無理矢理キスをした

最低だって分かってる

重岡君を利用してのんを忘れるなんて

でも重岡君ならきっとのんのことなんて忘れさせてくれる

優しくて私のこと分かってくれてるから

重｢熱のせいやろ…やってずっと小瀧のこと…｣

｢お願い…のんのこと忘れさせて｣

重｢ﾊｧ…俺の嘘がほんまになるやん…｣

｢え…？｣

重｢ええよ、付き合っても｣

・

雪｢あれ、白波さんと重岡君…？｣

声がした方を振り返ると雪橋さんとのんがいた

小｢…よぉ｣

｢あ…き、奇遇だね｣

雪｢2人っていつも一緒にいるよね…？付き合ってるの？｣

重｢えっ…と｣

｢付き合ってるよ｣

小｢!!｣

雪｢やっぱりそうだったんだ！じゃあさ、ダブルデートしない？来週海行くんだけど、空いてる？｣

小｢おい、冬乃！｣

雪｢なに？ダメ？｣

小｢ダメっていうか…｣

｢…いいよ、海行こ｣

重｢ええの…？｣

｢うん、せっかくのお誘いだし｣

重｢いやちょっと待て、お前泳げんの？｣

｢う、うっさいな、砂浜にいればいい話でしょ｣

雪｢じゃ、決まりね！細かいこと決まったら連絡する！｣

こうして、ダブルデートが決定した

・

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更新頻度急激に遅くなってすいません！
それから、本垢お気に入り作者登録230人いきました！本当にありがとうございます(泣)