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初めての朝 ページ5

ジリジリと鳴り響く目覚まし時計に手を伸ばし、大きく伸びをした。
はァ…眠い。朝はそこまで弱くもないけど、強いとは決して言えない。

布団の中でもぞもぞと動くと、何だか秋にしては少し暑苦しいような気がして、ふと横を向いた。
ま、そこに居たのは、お察しの通り。

「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」

「ん……A?おはよぅ。」

否、おはようじゃなくって!

「何で太宰さんが私のベッドにいるの!?」

「え〜、だってさ〜。」

ぐーんとパジャマ姿で伸びをする太宰さんは色っぽいけど。色っぽいけどさ。否、色っぽいのも問題か。

「ソファで1人きりとか寂しいし、寒いしー……」

「それにしてもベッドで女子高生と二人はないでしょ!」

「まぁ、私が手を出さなかったから良いんじゃない?もう少しでも近付いてたらどうなってたか分かんないけど♥」

「〜っ!!!!!」

この変態め!

「というかA、学校は良いの?それ、五、六回目のスヌーズだよ?」


えっ


時計を見ると、8時10分。……8時10分!?

「や、やばい!!遅刻する!」

「何かやることある?手伝うよ。」

「着替えるから出てって!」

強引に太宰さんの背中を押して部屋から出すと、私は慌ててワイシャツを頭からかぶり、、スカートをはく。靴下を履いてリボンを付けてブレザーに袖を通して、完成!
っていうかこのブレザー、昨日の雨で濡れてから乾かしてなかった……湿ってる……

あっ、急がなきゃ!

「行ってきます!」

「朝食は?」

「バッグにパン詰めてる!」

そのまま走り始め……かけたところでUターン。

「太宰さん太宰さん!これ、持ってて!」

「ん?何、これ。」

「私の写真!」

「えっ、何で……」

「良いから!ずっと持っておいてね!行ってきます!」

「……行ってらっしゃい、気を付けて!」


あの写真が役に立つかどうかは分からないけど、万が一の為に。
それでも駄目だったのなら仕方ないけれど……少しくらい足掻いたって、罰は当たらないよね?

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設定タグ:夢小説 , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
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空ノ寂(プロフ) - 七葉さん» ありがとうございます、とても嬉しいです!これからも、応援よろしくお願いします! (2017年12月4日 0時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
七葉 - 凄く面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月3日 23時) (レス) id: 88ee75b376 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - uoxCAnz4DFHXBiTさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて光栄ですっ!これからも、応援宜しくお願い致します! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
uoxCAnz4DFHXBiT(プロフ) - めっちゃ面白い!!! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 27924cfedd (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - 洋梨さん» ありがとうございます(T^T)とても、励みになります!これからも頑張って更新していきますので、応援宜しくお願い致します! (2017年11月11日 23時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:空ノ寂 | 作成日時:2017年11月5日 15時

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