検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:14,787 hit

来客4組目(狗と帽子) ページ20

*

そして迎えた翌朝、日曜日。

今日は誰が来るのだろう、なんて、私はいつも通りにわくわくする。
太宰さんによると、もう彼が会ったことある中でお見舞いに来てない社員は居ないはず……ということなんだけど。

だったらまた、敦君とかが来るのかな。それはそれですごく楽しみだけれど、やっぱり、忘れられてたら嫌だなぁ、とか。
そんなことを考えていたら、ピンポーンと気の抜けたようなチャイムが鳴り響いた。

はぁいと叫び、急ぎで歩いて玄関のドアを開ける。
そこに居たのは、デフォルメ以上にいかつい顔をした、国木田さん。

「おはよう。えっと……A、だったよな?すまん、異能力のせいか、記憶がぼんやりとしてて……。」

「ううん、大丈夫。正解だよ。ところで国木田さん、一人?」

笑みを浮かべてそう問うと、彼は苦虫を噛み潰したような顔をする。

「いや、それが……」

ため息を1つ零した国木田さんは、さっと横にずれる。そして出てきたのは。

「げっ、中也……」

いつの間にか私の後ろに来ていた太宰さんが、呟く。
出てきたのは、黒い帽子を被った小さめの()男の人と、不健康そうな体に全身黒を身にまとった人だった。

「途中で鉢合わせてな、太宰の見舞いに行くと言ったら何故か付いてきた。」

「よぉ、中原中也だ。青鯖が世話になってるってな。」

「……僕は芥川龍之介。太宰さんが世話になっている。」

うん、太宰さんがうわぁーみたいな顔してる。なんで連れてくんのみたいな。
そんなに嫌な人達なのかなぁ。
まぁいいや。

「立ち話もなんだし、どうぞ、お入りください。」

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←前ページ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (81 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
74人がお気に入り
設定タグ:夢小説 , 文スト , 太宰治   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

空ノ寂(プロフ) - 七葉さん» ありがとうございます、とても嬉しいです!これからも、応援よろしくお願いします! (2017年12月4日 0時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
七葉 - 凄く面白いです!更新頑張ってください!応援してます! (2017年12月3日 23時) (レス) id: 88ee75b376 (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - uoxCAnz4DFHXBiTさん» ありがとうございます!!そう言っていただけて光栄ですっ!これからも、応援宜しくお願い致します! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)
uoxCAnz4DFHXBiT(プロフ) - めっちゃ面白い!!! (2017年11月12日 22時) (レス) id: 27924cfedd (このIDを非表示/違反報告)
空ノ寂(プロフ) - 洋梨さん» ありがとうございます(T^T)とても、励みになります!これからも頑張って更新していきますので、応援宜しくお願い致します! (2017年11月11日 23時) (レス) id: 6114dac4c8 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:空ノ寂 | 作成日時:2017年11月5日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。