109 ページ9
.
気まずいそぶりで頭を掻くグク。
「……見たんだ。」
JK「見たんじゃなく見ちゃったんだって。」
思わず私の口から漏れる大きなため息。
"そーゆー好きじゃないのにキスすんの？"
その言葉がじくりと胸を打った。
「…でもあれは、その。」
ミンギュに抑えられて動けなかった。
というのは言い訳だろうか。
私は口ごもってしまう。
JK「…ミンギュのせいにしないってことは、そういうことでしょ。」
「そもそもなんで私とミンギュがキスしてグクが怒るの？」
ムキになってこんなことを聞いた自分に、
1番驚いているのは自分だった。
JK「じゃあお前は誰とでもそういうことすんの？」
「…なんでそうなんのる意味わかんない。
…私、自分の部屋戻る。」
JK「…そういうことじゃん。ミンギュのこと好きだから、そうやって気にしてる。」
グクはまた手を動かし始めると、
JK「あー…ちょうどいいタイミングだったんだね。」
追い討ちをかけるようにそう言う。
なんで、なんでそんなこと言うの？
グクは私のこと、やっぱり何とも思ってないの？
私は怒りを抑えようとふぅーーと深く息をついてから
グクに体を向けた。
「ミンギュは、抱きしめてもキスしても、
その後にちゃんとその理由を伝えてくれたよ、
…好きだって。
でもグクはどうして私にキスしたの？抱きしめたの？
言ってくれたことなんてないし、
私、ずっと聞けなかった。
そう言うグクこそ誰でもいいんじゃないの？！」
自分の視界がぼやけて、それが目に浮かんだ涙だと気付いて、
咄嗟に下を向いた。
JK「…勝手にしろ。」
そう言ったグクは部屋を出て行く。
私は急いでやけくそで荷物をまとめて、
グクが風呂に入っているその間に、
静かにグクの部屋を出た。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 906人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
いちごうゆ(プロフ) - ぽんたさん» いえいえ！僕のよりずっとお上手ですよ！ (2019年2月14日 23時) (
レス) id: 30e6976dfb (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - (名前)いおりさん» ありがとうございます！書き溜めが色々あるので、検討してみますね！本当にご意見も感想も嬉しい限りです、ありがとうございます！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - はるはるさん» 1番だなんて！！嬉しいです！！番外編とは、グクと主人公のこの後、でしょうか？ジスとジミンのお話も公開してるので良かったら読んでみてください！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - cookyさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜〜！コメントのおかげで頑張れています笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - いちごうゆさん» そんな〜本当にありがとうございます嬉しいです！！！語彙力だなんて…読み返したら誤字脱字多くて、本当に申し訳なく思っております笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぽんた | 作成日時：2019年1月6日 23時
