108_sr ページ8
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重い足取りで階段を下ると聞こえてきた会話。
『ごめん、今日ジスのこと送って帰るから。』
『え、ジミナ！…それもっと早く言ってよ！』
『いやお前寮までなんて1人で帰れんだろ？
これからもそうする日多いと思うから。』
『…ジミナ。』
『待たせてるからもう行く、気をつけて来いよ。』
踊り場を抜けて見えたのは、
コクリと犬のように頷いて、
離れていくジミン先輩をじいっと目で追うテヒョン先輩。
階段を降りてテヒョン先輩の前で止まる。
SR「捨て犬、ですか。」
きょとん、と私を見上げるテヒョン先輩。
TH「………捨て犬…。」
SR「あ〜…ごめんなさい言い過ぎました。ほら、学校閉まっちゃいますよ？」
TH「…え、やだ。」
立ち上がったテヒョン先輩は私より頭１つ分も背が高かった。
見上げるとあまりに綺麗な瞳に私は焦って、
SR「…じゃ、私荷物あっちなんで！」
慌てて体育館に走った。
________________
(カタン)
靴を履き替えて昇降口に出ると、
柱に寄りかかって立つすらりとした後ろ姿。
ふと空を見上げた横顔が綺麗、
そう思うと同時にそれがテヒョン先輩だと気づく。
SR「まだ帰ってなかったんですか？」
振り返った顔に不覚にも胸が高鳴る。
TH「サラちゃん、寮？」
SR「…そうですけど。」
TH「1人でしょ？じゃあ一緒に帰ろ！」
急に無邪気な笑顔なってそんなことを言い出す。
なんか何とも言えなくて笑ってしまった。
TH「何で笑うの！！！！」
SR「いや？(笑)はいはい、帰りましょ1人同士(笑)」
私が歩き出すとササッと隣に来て歩くテヒョン先輩。
何だこの満足げな顔。
SR「……あんま見ないでください。穴開く。」
TH「んー、じゃあ俺と帰った印に穴開けてあげる！」
SR「テヒョン先輩って馬鹿なんですか？」
TH「あ、先輩呼び禁止、オッパね。」
SR「何で今日あそこに隠れてたんですか？」
TH「こんなあからさまにスルーされたの初めてなんだけど。」
…なんだろう、寮までの道のり、
部屋についた今、妙に気分がいいのは何故だろう。
今まで1人だったから、そのせい、かな。
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いちごうゆ(プロフ) - ぽんたさん» いえいえ！僕のよりずっとお上手ですよ！ (2019年2月14日 23時) (
レス) id: 30e6976dfb (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - (名前)いおりさん» ありがとうございます！書き溜めが色々あるので、検討してみますね！本当にご意見も感想も嬉しい限りです、ありがとうございます！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - はるはるさん» 1番だなんて！！嬉しいです！！番外編とは、グクと主人公のこの後、でしょうか？ジスとジミンのお話も公開してるので良かったら読んでみてください！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - cookyさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜〜！コメントのおかげで頑張れています笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - いちごうゆさん» そんな〜本当にありがとうございます嬉しいです！！！語彙力だなんて…読み返したら誤字脱字多くて、本当に申し訳なく思っております笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんた | 作成日時：2019年1月6日 23時
