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階段を登りきって自分の教室の方に曲がった私は、
思わず一瞬足を止めた。
教室の前でうつむくグクの後ろ姿。
テヒョン先輩の言葉が頭をよぎって、
とりあえずそこに向かって走る。
グクの隣に行って教室を覗くと、
Aを抱きしめているミンギュの姿。
SR「…ここじゃ見つかる。」
私が来ても驚きもせず黙り込んだままのグクを、
無理やり押して見つからなそうな所に移動した。
再び教室に目を向けると、
今度はミンギュがAの肩に手を置いて、
至近距離で見つめ合う2人。
何を話してるかは聞こえなかった。
そして日が落ちて、教室の暗さが増す。
でも、
2人の唇が間も無く重なったことは確かに分かって、
咄嗟に私はグクの目を手で押さえる。
SR「なんで追っかけたの、バカ。」
手のひらに当たったグクのまつげは、
小刻みに震えた。
そしてそのままグクの手を引いて階段を下り、
踊り場でその足を止める。
SR「一緒に帰るんでしょ？…玄関戻ってな。」
グクにそう言い残してまた階段をのぼると、
ちょうど教室から出てきた2人。
SR「あ、ミンギュ！あんたこんなとこにいたの？！もうみんな帰ったよ、カギはもう取りに行ったの？」
MG「ああ〜わり！教室に物運ぶの頼まれて。
…鍵まだだから今から行くわ！」
ミンギュは走って階段を駆け下りていく。
明らかに心ここに在らずのA。
「…サラ…………私。」
掛ける言葉が、出てこない。
SR「…明日ゆっくり聞くから。ね、下でグク待ってたよ。」
思い出したようにハッと息をのんで、
「…ありがとう、サラ。」
階段を駆け下りるA。
この後の2人を思うと気が気でなくて、
私はただその後ろ姿を見つめることしかできなかった。
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いちごうゆ(プロフ) - ぽんたさん» いえいえ！僕のよりずっとお上手ですよ！ (2019年2月14日 23時) (
レス) id: 30e6976dfb (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - (名前)いおりさん» ありがとうございます！書き溜めが色々あるので、検討してみますね！本当にご意見も感想も嬉しい限りです、ありがとうございます！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - はるはるさん» 1番だなんて！！嬉しいです！！番外編とは、グクと主人公のこの後、でしょうか？ジスとジミンのお話も公開してるので良かったら読んでみてください！ (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - cookyさん» 嬉しいコメントありがとうございます〜〜！コメントのおかげで頑張れています笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
ぽんた(プロフ) - いちごうゆさん» そんな〜本当にありがとうございます嬉しいです！！！語彙力だなんて…読み返したら誤字脱字多くて、本当に申し訳なく思っております笑 (2019年2月14日 19時) (レス) id: 02c4569023 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぽんた | 作成日時：2019年1月6日 23時
