左馬刻様と捨て子の少年のお話

3話 ページ4

少年side




ーー僕は不思議な夢を見た。とっても不思議な夢。
白いシャツを着て、白い髪の毛の大きな男の人が出てくる夢。
怖そうな見た目だけど、優しい雰囲気もある人。
なんだか不思議な人だなぁ。





ーーーこれは夢なのかな？本当はこの人が天使さんで、天国にいるお母さんの所に連れて行ってくれるんじゃないかなぁ。


ーーでも、僕は悪い子だって大人の人達が言ってたから、地獄の閻魔様の所に連れて行かれるのかな。怖いのかな。大変な仕事をたくさんしなくちゃいけないのかな。









左｢しっかり掴まっていてくださいお姫様ってか？(笑)ま、無理だろうがな。｣




ーー違うよ天使さん。僕は男の子だよ？施設にいた時に施設のみんなが｢かわいいね。｣って言ってたけど、僕は男の子だよ？面白い天使さんだなあ。





ーーーこの天使さんの背中はとっても温かいなあ。このまま時間が止まればいいのに。









ーーーまた眠たくなってきちゃった。神様、天使さん。こんな僕に大切な命をくれてありがとうございました。僕はとても幸せでした____









1人の少年が顔に笑みを浮かべ再び眠りについた。

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