保健室 ページ4
あの出来事から、海先輩のことが頭から離れなくなっていた。
授業中も、友達と話しているときでさえも。
5時限目は体育だった。
私の不得意のバスケ。
球技はどうしても苦手。
一生懸命にドリブルをするけど、どうしても上手くいかない。
そんな私の姿を見て佑亮は笑ってる。
こーいう所本当に嫌い。
そして、バスケのゲームが始まったが、
慣れない動きで私は何も出来ずにいた。
私の前にボールがたまたま来た。
私はボールを取ろうとしたが、誰かとぶつかってしまった。
すると、転んで私は今までに経験したことの無い痛みを襲われた。
足を捻ってしまったのだ。
運動とはかけ離れてたから、捻挫や突き指などしたことが無かった。
だから、余計に痛かった。
立てずにいると、佑亮が来た。
佑亮・どうした？捻ったとか？
A・う、うん...
佑亮・よし！保健室に連れてってやる！
すると、佑亮は私をおんぶした。
まさか、そこまでするなんて。
A・佑亮、ありがとう。
佑亮の背中ってこんなに広かったっけ。
いつの間に、男になったの。
保健室に着き、佑亮は慣れた手つきで手当てをしてくれた。
A・ありがと！！
佑亮・あんま、無理すんなよ。
A・えっ？
私は驚いた。
佑亮が心配してくれるなんて。
佑亮の眼差しはとても真剣だった。
佑亮・あのさ、A。
A・ん？
佑亮が次の言葉を言おうとした時に、授業終わりのチャイムがなった。
佑亮・あっ、やっぱりいいや！！教室戻ろ！
さっきの佑亮とは全く別人で、いつもの佑亮に戻った。
佑亮の言いたかった事って何だったんだろ。
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作者名：なつすけ | 作成日時：2018年9月16日 15時
