わからない ページ2
そもそも、なぜ俺が気持ち薬を欲しがったのか…
それは半年ほど前に遡る。
そう。「カラ松事変」と呼ばれた日だ。
あの日、俺は六つ子を疑った。
俺はブラザー達が大好きだ。
だが、ブラザー達は俺が嫌いなのか?
わからない。
一松なんて石臼を投げてきた。
わからない。
俺の兄弟が。
わからない。
「ただいマッスルマッスル!ハッスルハッスル!!」
「おかえりー、十四松兄さん…って、汚い!何したの!?もー、早く着替えてよ」
〜十四松兄さん何したらそんなに汚くなんの笑 仕方ないなぁ。十四松兄さんは。〜
「おかえり、ブラザー!今日は何をしたんだ?」
「素振り2,000本だよっ!」
「す…すごいな。」
ん?ちょっと待て。十四松の心の声が聞こえないな。なぜだ?
…あぁ。十四松には効かないのか?なるほど。ありゆる。
「……カラ松兄さん…」
「ん?どうした?マイリル十四松ー?」
「…なんでもないよ!着替えてくるっす!」
「…?そうか。」
どうしたんだろうか。珍しく(十四松にしては)静かだったな。
★十四松目線★
「ただいマッスルマッスル!ハッスルハッスル!!」
あ、カラ松にーさんだ。
さっきデカパン博士に会って、気持ちいい薬…じゃなくて、気持ち薬を打ったって本当かな?(僕、無効化薬飲んじゃった!だから気持ちはカラ松兄さんにはわからないはず!)
「おかえり、ブラザー!今日は何をしたんだ?」
心なしか、カラ松兄さんの元気がない。
「素振り2,000本だよっ!」
「す…すごいな。」
薬を打ったのは本当みたい。
だって。
だって…カラ松兄さんの目は生きているとはとても思えない色をしてたんだもん。
「……カラ松兄さん…」
「ん?どうした?マイリル十四松ー?」
「…なんでもないよ!着替えてくるっす!」
「…?そうか。」
ごめんね、カラ松兄さん。
本当はデカパン博士から伝言があったんだけど…
言わないほうがいいみたい。
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作者名:チョコれに | 作成日時:2017年4月8日 10時