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閉じたまぶたの中に、暖かな光が入ってくる。
もぞもぞと動いていると、正面から抱きよせられた。
「……逃げんな」
『どこにもいかないよ』
Aは、勝己を優しく抱きしめる。
勝己はAの暖かさに安心したのか、再び寝息をたてはじめた。
(…丸くなっちゃって)
Aは勝己の頭をなで、ふぅ、と息をつく。
この生活をはじめて長いが、ようやく慣れてきた。
朝起きると勝己がとなりにいて、自分の体温を求めてくる。
二度寝をはじめたらきっちり二時間後、勝己は起きてベッドから出る。
そして、昼食を作って待っている。
しばらくして起きると、エプロンをつけた勝己がおはよう、と笑いかけてくる。
これが、ここ3年ほどの生活。
恋人になって、5年ほどになる、Aたちの生活だ。
Aは現在20歳、勝己は22歳だ。
Aは大学に通っているが、爆豪はすでにヒーローとして活躍している。
ヒーローになるまでに多くの人が体験する、サイドキック。
それをせずに、すぐにヒーローを始めたのが勝己だ。
その外見とインパクトのある発言で、知名度は上がっている。
そんなにすぐにトップになるわけではない、ヒーロービルボードチャートの50位以内に入れなかったことに愚痴をこぼす勝己へ、Aが言った言葉だ。
その言葉をしっかりと受け止めた勝己は、少しずつだが、確実に活動をしている。
その努力が実り、勝己は大きな事件の解決に呼ばれるようになった。
体が暖まれば強い個性、まさに引っ張りだこだった。
そんな彼は、毎週必ず2日の休みをとっていた。
仕事が終わったら、すぐに恋人のもとへかけつける。
最近の勝己は、そんな感じだった。
Aはそんな勝己を温かく迎え、疲れはてた心を癒して…いればいいのだが。
勝己はAの家に、なにも言わずに通い続ける。
正直、何を考えてるのかさっぱり分からなくて少し苦手だったが、今はなんとも思わない。
週に一度、勝己に会える日がいとおしい。
いつも、早くこの時間になってくれと願っている。
今日も、明日も、来週も。
ずっとずっと、こんな生活が続けば。
そう思っていると、勝己のスマホがなる。
勝己は飛び起き、スマホをとる。
「はい、こちら………は？いやだから今日は休みだって……は？？テメェなめてんのか？」
勝己がいつものようにキレている。
電話相手の人、明後日は生きているだろうか。
勝己はイライラした様子で、電話を一方的に切る。
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引きこもり隊 - 最後「幸せに笑ってろおおぉぉぉ！！！！」って思った。神すぎる。天才。 (2022年8月23日 20時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2020年11月30日 17時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年9月13日 7時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 読んでて面白くて、更新されるたびにとても嬉しくなります！更新頑張ってください！ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 読んでて凄く面白かったです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月24日 19時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
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