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フロッピーはナイトアイが助からない可能性を考えた。
ナイトアイの腹には、大きなトゲが刺さっている。
これを抜くと、出血量が増える。
(……Aちゃんがナイトアイに個性を発動していたら、何か変わったのかしら)
フロッピーはAを信じてもよかったのか、悩んでいた。それよりも、ナイトアイの安全が優先。
フロッピーはナイトアイに目線を戻す。
自分にできることを、最大限に。
************
緑谷出久─デクは地面に勢いよく着地した。
オーバーホールを飛ばした風圧で体が空へ浮かび上がったのだ。
この風圧では、両足が骨折している…と思ったのだが、どうやら骨折はしていないようだ。それに、温まっていた体も冷えて、今までの傷も全てなくなっている。
少女…壊理を抱き締めたとき、わずかに感じた彼女の“個性”が発動している反応。
先程まで抱き締めていた壊理を見る。恐る恐る、話しかける。
「………君の…力なの…？」
壊理は下唇を噛みしめる。息は荒い。
動いてもいないのに……どうして。
デクはにわかには信じがたい可能性を考えた。
そのとき、体が内側に引っ張られているような感覚を覚えた。
その感覚に、思わず自分の体を抱え込む。
まるで自分が自分でなくなっていくような、そんな感覚。
突如、オーバーホールの声がする。
「力を制御できていないんだ。拍子で発動できたものの、止め方が分からないんだろう、壊理！」
オーバーホールは地面を下から壊し、巨大なトゲを壊理に向かって放つ。
デクは壊理を抱えてトゲが届かないところへ移動する。
オーバーホールはもはや人間ではない、いびつな形をしていた。
体の一部は、先程見た活瓶力也のようだった。
壊理を抱き締めて、オーバーホールをにらむデク。
「人間を巻き戻す。それが壊理だ。使いようによっては、人を猿に戻すことすら可能だろう。そのまま抱えていては、消滅するぞ」
オーバーホールは警告をする。
デクは壊理を離さない。
そして、わずかに妹の気配を感じた。
「触れる者全てが「無」へと巻き戻される。呪われてるんだよ、そいつの“個性”は」
もう2年ほど会っていなかった妹の気配を、オーバーホールから感じた。
壊理はオーバーホールから目をそらしている。怖がっているのだ。
「俺に渡せ。分解するしか止める術はない！」
デクはミリオのマントを使い、壊理を背負う。
マントをきつく縛り、壊理が落ちないように固定する。
「絶対、やだ」
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引きこもり隊 - 最後「幸せに笑ってろおおぉぉぉ！！！！」って思った。神すぎる。天才。 (2022年8月23日 20時) (
レス) id: af8345609d (このIDを非表示/違反報告)
あまね(プロフ) - え？？？神ですか？あ、神ですね！( ´∀`)ﾊﾊﾊ好きです（唐突な愛の告白←） (2020年11月30日 17時) (レス) id: 1a6dd63888 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - めっちゃ面白いです！！更新頑張ってください！！ (2020年9月13日 7時) (レス) id: ced64b0a1f (このIDを非表示/違反報告)
モカ(プロフ) - 読んでて面白くて、更新されるたびにとても嬉しくなります！更新頑張ってください！ (2020年9月9日 6時) (レス) id: 935a46d4ab (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 読んでて凄く面白かったです！更新頑張ってください！応援してます！ (2020年1月24日 19時) (レス) id: 07869dbeb9 (このIDを非表示/違反報告)
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