▼嵐のような一家 ページ36
【ジュン】
「Aーー！！」
『ママ〜っ！！』
今回の日本コンサートの最終公演がアンコールまで全て終わり、Aヌナのご家族が舞台裏に顔を見せに来た。
「お疲れ様A！いや〜、かっこよかったわ〜ジョシュア君！」
『帰れ！！！』
「はいはい落ち着けA(笑)」
ヌナのお兄さんがヌナの首に腕を引っかける。
『むぐ…！！母ちゃんこのやろ！娘を褒めなさいよ！！』
「だって〜、かっこよかったんだから仕方ないじゃない！」
「Aもかっこよかったよ。一番最初の曲とかね」
『ほんと？ありがとう！』
「あっ、キミがジュン君だよね。オレ、次男の燎です。キミのファンで」
「うぇっ！？ホントですか、ありがとうございます！」
わあ…ヌナのお兄さん、俺の事応援してくれてるんだ…！！
いきなりペラペラ中国語話すから、びっくりした。
『ねえ燎くん私への労い一言もないの！？』
「おつかれサマンサ」
『おめーはどこののりピーだよ！！』
「ヌナのパパママだー！」
「お久しぶりです」
「あ、Aのお母さん」
「あら〜ジョシュア君♡おつかれさま〜、素敵だったわ！」
「ふふ、ありがとうございます」
『ジス！！私のママ取るな！！』
元気な人の家族はもれなく全員元気なようで、コンサート後だと言うのにあっという間にその場がどんちゃん騒ぎになる。
「ミンハオ君？息子に教えてもらったよ、キミは中国の人だそうだね」
「ハイ、そうです！お父さんは…どちらのご出身で？」
「私は河南の方で生まれて……」
「そう言えばA、バーノンくんどこ？」
『んあ？…ぼのなー！！兄貴が呼んでる』
「ん〜？？」
「うわ、いっけめ〜ん」
『こちら、キミのことを応援してる長兄』
「どうもはじめまして。僕、バーノンくんファンです」
「うわあ、初めまして！ヌナから聞きました、ありがとうございます！」
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作者名：歓楽街
| 作成日時：2023年2月18日 13時
