僕らの太陽【4th】

▼車に詰め込まれて行く先は ページ31

「うーん……」

『ヘイヘイヘーイ？どうしたんだい、そんな餅巾着みたいに顔をしわしわにして！』

「ちょっとヌナ静かにしててください」

『んみゅ』





ミョンホが不安げな顔をしていたから慰めたかったんだが、もはや喋らせてもくれないらしい。

口元掴まれた。





「怖い………」

『もぁうあんめもy$@#￥&;=+……』

「……怖い」





おい、今私を見て言わなかったか？





「僕たち今から、どこに連れていかれるのかな」

『………』










┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈





「もしショーケースに1000名が集まらなかった場合、生放送が出来なくなるかもしれない。……その時は、誰もが納得できるような結論を出しておかなければならないよ」





┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈










最終ミッションとして提示された、“ショーケースの観客1000名の心をつかめ”。





きっと、今からその為にどこかへ行くんだ。





今日は本番の3日前、一体何をするのだろうか。

いきなり会議室で不安を煽るようなコメントを残されて、車に捩じ込まれて早々と発進。





みんなどこかソワソワしている。





「……ドキドキしてる」

『ぷはっ……あら、もしや恋？』

「心臓握りつぶすよ」

『その発言で内臓ひゅってした。…………なんかミョンホが緊張するから、私もちょっと不安になってきた』

「うわ、ごめん。まさかヌナが不安を感じる時があるなんて」

『はっは、普段は感じないさ。だからみんなの不安を吸い取る係してんの』

「…やめた方がいいんじゃない？」





そんなマジレスしてくる人いると思わなかった……。





『心配してくれるんかいミョンホや』

「しますよ、当たり前」

『いい子』

「やめてよ……」





撫でてやろうとしたのに避けんなっ！！

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