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A「泣かないで?」

紫耀「無理だってそんなのー。泣」

A「フフ。」

紫耀「曲名聞いてもいい?」

A「to you…」

紫耀「to you…あなた へ?」

A「そう。紫耀へ…」

紫耀「感動し過ぎて震えるぅー!!」

こんな風に無邪気に泣き笑いするあなたが大好き。

A「大好き!」

紫耀「大好き!」

ギューって抱き締めてくれる、この力強い腕が大好き。

紫耀「ねぇ、歌詞見てもいい?」

A「恥ずかしいな…。」

紫耀「お願い!」

はい!と歌詞を渡すと、
じっとそれを見つめたまま、何度も目を擦って涙を拭いながら、読んでいる。

そっと曲を掛けて、歌い出す。

〜〜〜♪

歌い終わると、紫耀の顔は涙でグショグショ…

紫耀「…ありがどう…。俺、絶対に幸ぜにずるがら!大切にずるがら!永遠に…。約束ずるがら!ずっど、傍におっでな?」

涙でグショグショだから、全部濁音になってる。

A「うん。ありがとう。」

紫耀に抱き着いた。
このまま、そばに居れるなら他に望むものはない。
この時に、私の中ではっきりと答えが出たの。
お父さん、お母さん、おばあちゃん、ゴメンね…。
この人と離れる事の方が、後悔の人生の始まりになる。
だから、この選択を後悔しない!

紫耀の顔を覗き込むと、

A「大変!」

泣きすぎて、目が大変な事になってる!
急いで保冷剤を濡れたタオルで包んで、目に当てて冷やす。

紫耀「ありがどう…。」

A「明日までに引くといいんだけど…」

紫耀「別にいいよ…」

A「良くない!全国の平野紫耀君ファンに失礼でしょ?」

紫耀「Aは嫌?こんな不細工な俺。イケメンが好きだもんね…」

A「そんな事ないって!そりゃあ、付き合いの始まりは、顔も大事なポイントだけど、付き合って行くうちに、内面重視に変わるんだからね私!」

紫耀「そっか。良かった。」

A「当たり前でしょ?」

どうにか涙も、目の腫れも落ち着いた紫耀は、お風呂へ。
私も寝る準備をして、紫耀がお風呂から上がるのをソファーに座って、ボッーとして待っていたら、眠ってしまっていた。
紫耀にお姫様抱っこされて、ベッドへ運ばれるので目が覚めた。

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作者名:ひろみ | 作成日時:2018年11月2日 10時

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