2年間を埋める ページ39
お姫様抱っこで寝室へ向かい、
静かにベッドへ寝かせられた。
広い部屋に大きいベッドだけ。
そして、
間接照明だけで薄暗い。
でも、私を見下ろす紫耀の顔はハッキリと見える。
紫耀「フッ。緊張して、ドキドキがヤバイ。笑」
そう言うと、
目尻を下げ笑う。
この顔も大好きだったな…
A「フフ。私も同じ。すごくドキドキしてる。胸が苦しいわ。」
紫耀「同じだね？」
A「うん。」
私の手を取ると、
また指輪にキスを。
ゆっくりと、
指輪へのキスを見せつけるかのようにして、
目線はそっと私へ向き、
見下ろされる。
ゾクっとするくらいのその色気に、
目が離せない。
ここまでの色気、
2年前には無かったのに…
この2年間で、
紫耀も紫耀で当然色々あった事を感じ、
あの時、
一緒に連れてた女の人を思い出していた。
そして、
キスをされそうに顔が近付く所で、
A「紫耀？」
名前を呼びキスを止めた。
紫耀「ん？何？」
もう鼻が付きそうなくらいの距離で、
A「この2年間を埋めて？」
紫耀「うん。そのつもり。だから覚悟してね。」
A「私も、紫耀の2年間を埋めたい…私を思い出して欲しい…」
本当は、
本心は、
掻き消してしまいたいと思ってたの。
紫耀の中のあの女の人の事を…
最低で嫌な女なのよ、私は…
紫耀はこんなに醜い私の心の中なんて知らないから、
紫耀「A？あー、もう、俺、今超幸せ…。」
そんな紫耀の首に両手を回すと、
すぐに唇が触れた。
始めから、
お互いを求めるような深いキスで、
キスをしながら、
私のＴシャツを手掛けると、
あっという間に脱がされた。
そして、
私に跨ったまま体を起こすと、
一気に服を脱ぎだす紫耀。
そんな姿を黙って見ていた。
さっきバスルームで見たはずの身体なのに、
まるで違うように見える。
紫耀の手が私の胸を包みながら、
またキスを。
紫耀「はぁ…A。ヤバイ…柔らかい、ハァ…」
キスの合間に漏れるその吐息や、
手つき、
私の身体を這うその唇に、
何度も私の名前を囁き、
口に含まれ、
そして、
ゆっくり差込まれる紫耀の指。
静かな部屋に響き渡る私の声と水音。
まだ繋がる前なのに、
自分で制御できないくらい、
感じまくっていた。
A「ハァ、ハァ…アッ…アン…」
そんな私に、
紫耀「ごめん、もういい？早く１つになりたい…」
そう言うと、
手早くゴムを付け、
腰を掴まれると、
急ぐように一気に奥まで沈められた。
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作者名：ひろみ
| 作成日時：2021年8月7日 1時
