色んな感情の涙 ページ39
神宮寺「…最近、いや少し前から、いつも泣きそうにしてたし、落ち込んでて、元気もなくてさ。俺、何となくだけど、紫耀と上手くいってないの、気付いてたからね?今日はそんな泣いてるし、そんなにツライなら離れればいいじゃん。」
その通り…
最近上手くいって無かった。
2人の想いは確かなのに、
それが上手くかみ合わずに、
大切な何かがずれてしまってたの。
そんな状態に、
浮気が決定打になっただけ。
だから遅かれ早かれ、
こうなってたのよ…
A「…だね。笑」
神宮寺「えっ?」
A「冗談よ。自分から言ったくせに、そんなに驚かないでよ。笑」
神宮寺「泣きそうなそんな顔で笑うなよ…。」
あー、このセリフ紫耀からも言われた事あったな…
そう思い出してしまい、
涙が溢れてしまった。
A「ごめんなさい…。」
前に向き直し、
手で顔を覆った。
神宮寺「あー、もう!抱き締めていい?俺我慢の限界なんだって。好きな人が目の前で泣いてるのに、見てるだけって無理なんだけど!」
A「ごめんなさい…」
泣いてしまって。
気持ちに応える事が出来なくて。
神宮寺君の気持ちを知ってるのに、
それに甘えて、
弱さを見せてしまって。
そんな色んな感情の涙とごめんなさいだった…
神宮寺「あー、俺も泣きそう…」
2人のだけの車内で、
沈黙が続く。
ガチャ。
岸「いやーごめん!お待たせ!」
何も知らない岸君が戻って来た。
A「ううん。大丈夫。」
流石の岸君も異様な車内の雰囲気に気付いたらしく、
岸「えっ?何かあった感…じ?」
神宮寺「何もないよ…」
岸「えっ?泣いてるじゃん!何で?Aちゃん知ってる?ってか、えっ?Aちゃんも泣いてるし!何で?えっ?どうしたの?2人共泣くって。」
ミラー越しに目があって、
私も泣いている事がバレてしまった。
神宮寺「…はぁ。岸君はいいね。」
岸「えっ?何で?何が?意味わかんないんだって!ガチで何?」
神宮寺「ううん。大丈夫。岸君はそのままでいてね。それがいいところだから。」
岸「うん。ありがとう。よく分かんないけど、まぁ変わらずにいるよ!」
そんな会話に同感だと思いながら、
車を発進させた。
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作者名:ひろみ | 作成日時:2020年2月2日 10時