Contract love ～偽装恋愛～ 14 (ページ8)

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博多弁ページ8

A「えっ？そ、そう？そうかな？普通だけど？」

頑張って、平常心を装うけど、

紫耀「アハハハ！ほら、ガチガチじゃん。ね？」

橋本「うん。ガッチガチですよ？笑」

目が合った。
しっかりと目が合ってる。
か、可愛い…
本当にお人形さんみたい。

紫耀「あっ、そういえば、A…マ、マネージャーも福岡出身なんだよ。橋本さんもだよね？」

何とか誤魔化したみたいだけど、
今、危なかったよね…
名前呼び捨てにしたよね？
あれだけ言ったのに…
それに、
私の話なんてやめてよ。

橋本「えっそうなんですか？わー、なんか一気に親近感。」

紫耀「そうだ！何か博多弁で話してよ。聞きたい！」

もう、またそんな急に…

A「いや、もう、そんな急に…。すみません。ご迷惑だから、私はこの辺で…」

立ち去ろうとした時、

橋本「なんでー？よかたい！ってか、Aマネージャーは、福岡のどの辺の出身とー？」

博多弁で話し掛けてくれた。
これは、答えなければ…
博多弁で。

A「えっ？あー、実家があったとは、早良区よー。」

橋本「早良区って事は、もしかして、百道じゃなか？」

凄い！
当たってる！

A「そう！よー分かったねー。えっでも、なんで分かったと？」

橋本「やっぱりー！何となく雰囲気で分かるとさねー。」

A「えー、そんなん分かると？凄かね！」

橋本「そうやろ？私、何となく分かるとさ。Aマネージャーは、お嬢の雰囲気やけんね。だけん、百道かなーって。というか、すみませんタメ口で。敬語だと、方言出ないんですよね。でも、あー久しぶりに博多弁で話せてテンション上がったー。」

A「いえ、そんな。私こそタメ口ですみません。敬語だと、標準語になってしまうんですよね。私も、久しぶりに博多弁話せて嬉しかったです。ありがとうございました。」

ひとしきり盛り上がった所で、

紫耀「ヤバい！超いい！」

目をキラキラさせて私を見つめる、
この人をすっかり忘れてしまっていた…

橋本「なんか、めっちゃ喜んでる。そんなに？」

紫耀「うん！」

橋本「Aマネージャーの博多弁、彼のツボみたいですね。笑」

A「はぁ…。」

苦笑いな私。
だから、そんなに見ないでよ。
ここでは、そんな事言える訳もなく、

A「じゃあ、私はこれで…。撮影頑張って下さい。」

それだけ言って、
逃げるようにその場を去った。