検索窓
今日:4 hit、昨日:4 hit、合計:196,864 hit

将来有望な彼 ページ7

監督「田中さんは、今日だけのマネージャーさんなんですか?」

A「はい。平野に付くのは今日だけで、いつもは同じメンバーの岸のマネージャーをしています。」

監督「あっ、そうなんですね。」

A「はい。」

監督「平野君は、将来有望ですよね。あのルックスで、あの性格。歌っても踊ってもいい。演技も素晴らしい。久しぶりにこんなスターが出て来たんじゃないかって、業界でも話題で、今1番の注目株ですよ。」

物凄く褒めてくださった。
紫耀が聞いたら、
照れながら、謙遜しながら、
でも、喜ぶだろうな。
そして、
そんな紫耀の芸能人としての才能。
分かってはいるけど、
何となく考えないようにしていた事。
芸能人平野紫耀は、
きっとこれからもっともっと売れて、
国民的な人気を得る、
そんな人になっていく人。
これから輝かしい未来が待っている。

A「ありがとうございます。」

スターな彼と、
何の取り柄もない自分。
そんな、
現実を突き付けられたようで、
少しだけ心に影が潜めてしまったけど、
笑顔で、
お礼を言った。

監督「そんな彼を育てる事務所のマネージャーさんは大変でしょうけど、頑張って下さいね?あっ、岸君も、いい味出してて、彼はまた違った魅力がありますよね。いつか彼とも仕事出来たらいいな。その時はどうぞよろしくお願います。」

A「こちらこそよろしくお願い致します。」

しばらくの間、
スタジオの後ろで
明日のスケジュールの確認をしていたら、
何だかざわつき出したスタジオ内。
顔を上げると、
共演者の方々の中に紫耀がいた。

でも、紫耀を通り越して、
共演者の橋本さんに釘付けになった。

うわー…
可愛い…

でも、
そんな素人感丸出しの感情を必死に隠していた。

すると、
紫耀と目が合い、
手招きをされた。

ん?私?

紫耀は、うんうんと頷く。
そっと近くと、

紫耀「田中さん。いつもは、岸君のマネージャーさんなんだよ。」

いきなり紹介され、
焦る私。
だって、目の前には、
お人形さんの様な橋本さん。
可愛すぎる…

A「は、初めまして。田中と申します。今日一日ですが、よろしくお願い致します。」

何とかそう言い終えると、

橋本「こちらこそ、よろしくお願います。」

紫耀「ねぇ?なんでそんなガチガチなの?笑」

私を見て笑ってる。
もう、私の事はいいから!
そんな思いで、
紫耀に訴えるけど、
全然分かってくれない…

博多弁→←監督



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (252 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
509人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

この作品にコメントを書くにはログインが必要です   ログイン
感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひろみ | 作成日時:2019年11月24日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。