私たちの恋愛 (ページ4)

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紫耀side

俺は、ジャニーズからやっとこの春デビューしたKing & Princeのメンバー。天然ってよく言われて、事務所もその天然を押してて…。でも、実はコンプレックスでもあるんだけどね。
そして、俺は最近ある女性に心奪われてる。
一目惚れとかじゃない。会ったことも無いし…。
でも、彼女の出るCMやドラマなんかを見ると、胸が熱くなったり、苦しくなったり…。
しまいには、夢まで見るようになって…。
完全にヤバイ奴になってる。
その夢ってのが、その人と結婚してるようで、子供と一緒に３人で幸せそうに歩いてる夢。もう何度も見るんだよね。
今日もまた同じ夢だったし。

紫耀「はぁ…」

永瀬「どないしたん？さっきから。」

紫耀「俺最近いっつも同じ夢見ててさ…」

永瀬「怖いヤツなんそれ？」

紫耀「ううん。幸せな夢やねんけどな…。」

永瀬「ならええやん笑」

紫耀「ちゃうねんて‼幸せな夢やけど、胸が苦しいねん…」

永瀬「ふーん」

紫耀「どうでもええみたいな返事やめてや…。俺真剣に悩んでるやって‼」

永瀬「あっバレた？笑」

紫耀「実際に会えたら何か変わるんかな？」

永瀬「えっ？相手誰なん？」

紫耀「Aさん…。口に出して名前言ったら、何かまた切なくなってきたわ…。何やろこのモヤモヤ…、っいうかこの状況…。自分がキモい。」

本当、自分で自分が怖い…。

永瀬「相当思い詰めてるな笑。でも、まさか相手がAさんとはねー。また随分と手の届かないような人やな。今や国民の彼女だけでは無く、世の男性のお嫁さんにしたい女性No. 1やし、同性からもリスペクトされてる人やもんな。」

紫耀「そやねん…絶対会えへん人やし、会えても俺じゃ無理やねん…。はぁツライ…。もう、これは恋やねん。ファンの子達の気持ちが今は痛いほど分かるわ俺…。」

永瀬「ファンの子達もそんな風に恋い焦がれてくれてるんやろな。」

最近元気無いなとは思ってたが、まさか紫耀がAさんに恋い焦がれてたとはな…。マジなヤツだし。
あっ！ずっと、思い詰めた表情でまだため息付いてるから、岸くんにまでも心配されてる。
でも、岸くん空気読めないから、深呼吸させてる笑。
紫耀も、乗せられてめちゃくちゃ大きな深呼吸してるし笑。
さぁ、どうしたもんかなー。恋愛は流石に今の俺たちはダメだろうし。だから、応援も出来へんし。

紫耀「はぁ…」