ずっと前から【真白友也】

ずっと前から１ ページ17

〜友也side〜
『すぅ…すぅ…』Aは静かに寝息を立てている｡そんなAの頭を撫でながら俺はため息をつく｡「無防備すぎだろ…俺､意識されてないのかなぁ…」この前からずっと気まずくてAとは話せていなかった｡田長に会った日からだった気がしてAが嫉妬してたんだったら嬉しいな､何て少しは期待していた自分が恥ずかしい｡「はぁ…あきらめた方がいいのかな…？」こうしてる間もずっと頭を撫でているあたりあきらめられないのだろう｡すると､

『んっ…ともや､？』Aが起きた｡「大丈夫か？」『うっ､うん…』「ん？どうした？」『えっと､手…頭…』「え…！あっ！ごめん！」慌てて手をどける｡『いいのっ！もっとなでてほしいな〜なんて…だめだよね…？』「っ…！」『友也？どうしたの？…！』自分で自分が何をしているか分からなかった｡ 結果的に言うと俺はAにキスをしたのだ｡『…!?えっ､と…？』Aは驚いて泣き出してしまう｡「ご､ごめん…謝って済む問題じゃないけど…」『びっくり…した…だけだからっ…！』「えっ！ちょっと待て！A！」あろうことかAは部屋着のまま家を飛び出して行ってしまった。俺だと逆効果かもしれないので1Aのみんな､変態仮面に北斗先輩､光､に〜ちゃん､あんず先輩､トリスタの先輩方､佐賀美先生に連絡しみんなでAを探す事になった。

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