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白石side
緋山先生が隔離されてしまい、急いで病室へと向かう。
石川先生も連れていこうか悩んだが、彼女はメンタルが脆すぎて今のまま緋山先生にあったらまたきっと泣いてしまう、と思い連れていくのは辞めた。
ドアを開き、緋山先生に話しかける
白石「検査急いでもらうように頼んだ。明日のお昼には結果が出る。」
一通りの説明をすると、彼女は軽く鼻で笑い
私の方を見つめた。
緋山「心配しなくていいよ。アンタの家に帰ったりしないから。
感染症かもしれない同居人が家に居たら嫌だもんね?」
嫌味たっぷりのその言い方に、きつい言葉を投げかけてしまう。
白石「っ...なんで今そういう事言うの。
石川先生だって、あなたの事心配してるけど来れないの。分かる?」
緋山「さぁ。石川のメンタルが弱いだけでしょ。
はぁ〜。ちゃんとしたベッドで寝るの久しぶりだわ。さすがに毎日ソファはキツイ」
こんな時でもお気楽に居られる彼女の事を、逆に尊敬すらしてしまいそうになる。
白石「.....どうぞごゆっくり。」
今夜は、うるさい同居人もいなくて
少しゆっくり出来そうだ。
*
名取side
2階から、ICU・HCU付近を見下ろすと、
後ろから声をかけられた
雪村「名取先生ですよね?緋山先生に針刺したの。」
名取「なんだ、見てたの?」
雪村「...やっぱり。」
名取「え、言わせた?」
雪村さんの洞察力というか、そういう所は正直怖いと思う。
でも、今はそんなことを考えている場合ではない。
雪村「こころ、痛まないんですか?」
名取「なんで?あの患者が感染症にかかっていたのは俺のせいではない。」
思ってもいないことが、どんどん口から溢れていく。
緋山先生に針を指したのは、俺なのに。
名取「こんなの普通なら、ただの針刺しのインシデント報告で済む話だ。
...それで済む話だったんだ。」
針刺ししてしまったのが、たまたま感染症の患者?
それとも、感染症の患者の針刺しをしてしまった?
言葉というのは、難しい。
語順を変えるだけで、意味が変わってくる。
今の俺は、前者か?それとも...
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あいか(プロフ) - 続きが少し気になるので、更新頑張ってください!!! (2017年9月6日 7時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
なつ(プロフ) - ひなたさん» こんばんは!大正解です\(^o^)/NEWS好きなのでこの曲にしました♪これからも宜しくお願いします! (2017年9月4日 22時) (レス) id: b808059075 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた(プロフ) - こんばんは!こ、これは! UR notaloneじゃないですか!> <なんだか気分が嬉しい気持ちです!!お話も楽しませてもらっています!頑張ってください!! (2017年9月4日 21時) (レス) id: be1d3ffffe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:なつ | 作成日時:2017年9月4日 20時