その１１ ページ8
そんな事をしていると、またインターホン……
ﾄﾝﾄﾝﾄﾝｯ…
…ではなく、今度は玄関から静かなノック音が聞こえる。
銀時「今度は誰だよ……」
「見てくるわ」
銀時「あーダメダメ、お前はあそこで寝てなさい」
「うるせェよクソジジイ」
銀時「兄さんと呼びなさい！！これだから反抗期は、もォ〜〜！」
「いや母ちゃんかよ」
なんて呼べばいいのかわかんなくなるわ、と菫が言う中、銀時は適当に返事をしながら扉をガラガラと開けた。
すると、そこにいたのは……
銀時「……いねェじゃねーか」
…と思いきや、誰も居なかったようで。
「宅配かー？」
銀時「ん、いやまだ流石にわか……
……あ？ケーキ？」
すると、扉のすぐ横に置いてあったケーキの箱を見つける。不思議そうに見てみると、なにやら手紙も同封されていた様で。
銀時はとりあえず中に入れようと、ケーキの箱を持って玄関へと戻る。
その瞬間―――
ﾌﾟｼｬｱｱｱｧｧｧｯ
銀時「ぎゃあああァァァ！！」
いきなりガス上の消毒用アルコールが噴射され、困惑しながらも外に逃げ戻る銀時。何かと思えば、それはマスクをつけた菫だったようで……
「ごめん消毒すんの忘れてたから一応やっておこうと思って」
銀時「だからって出待ち狙う奴がいますかァァ？！」
しかも威力強すぎるわ、と銀時は咳き込みながらその場に倒れ込んでしまう。
その間、菫は噴射機を捨ててマスクを取ると、銀時が持っていた物に気づく。
「銀時、これは？」
銀時「お前宛に……玄関に置いてあった…」
遺言の様にそう言い残すと、菫は不思議に思いながらもケーキの箱に貼ってあった手紙を読む。
「『菫へ……風邪と聞いたので、これでも食べて元気出して。お大事に』……のぶたそからか！」
銀時「え、あの人斬り女から？マジで？」
美味しそう！と菫が箱の中に入っていたエクレアやシュークリームを見て喜ぶ中、銀時はあの信女の優しさに驚いた。
なんでも信女と言えば、無表情で人を斬る事しか考えていないような人間。唯一馴染みやすい所と言えば、ドーナツが好きという事くらいしか思いつかない。
そんな信女だが、意外にも上司の事は気にかける様だ。
「のぶたそは女の子っぽい所もあるし、仲良くなればすごく優しいぞ。ただ銀時の様に気遣いとかデリカシーが無さそうな奴には冷たいだけであって」
銀時「いや菫ちゃんそれ地味に傷つくから」
- 金 運: ★☆☆☆☆
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紅蓮(プロフ) - 勇者の人さん» よろしくお願いします！！ (2020年9月1日 10時) (
レス) id: 49c4edf061 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 紅蓮さん» そう言って頂いて本当に嬉しいです、この小説を書けてよかったなぁ…これからも何卒、よろしくお願いします！ (2020年9月1日 6時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 勇者の人さん» よっしゃ！菫ちゃんをメインキャラにするか！←！？宣伝はいくらでも出します。だって憧れの作者ですもん！勇者の人さんは！ (2020年9月1日 6時) (レス) id: 49c4edf061 (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - 紅蓮さん» いえいえ、こんな答えでよかったらいつでも聞いてくださいね！うぇっ、マジですか！？勿論ですよ、もし私の作品もついでに宣伝して頂けたら嬉しいです！！ (2020年9月1日 1時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
紅蓮(プロフ) - 勇者の人さん» ありがとうございます!!参考にさせて頂きます!!あと、話が変わるんですけど、物語に菫ちゃん逹を出してもいいですか? (2020年8月31日 23時) (レス) id: 617591a0dd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2020年7月11日 14時
