その１７ ページ34
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新八Side
「っふう、ふう……」
神楽「チッ新八勘弁してくれヨ、腹式呼吸続けてもうちょっと頑張るヨロシ」
「誰がお産間際だ!!!ちょっと疲れただけだっつーの!!」
そんな冗談を言う僕達だが、あまり余裕は残っていない。
銀さん達が定々様を追ってから数十分。周りからはむごい音ばかりが聞こえてくる。
これが、戦場なんだ。そう僕は改めて実感する。
神楽「周りも騒がしくなってきたアルな」
銀ちゃんも無事だといいネ、なんていいながら周りの敵を蹴散らす神楽ちゃん。流石、戦闘種族なだけはあるんだな。
だが、僕も黙っているだけではなくちゃんと戦う。足手まといにはなりたくないからね。
新八「……さぁ、観念………??」
そして、だんだん僕達は敵を追い詰めていくと、男達は急に僕らより後ろの景色を見て突然怯えた。
「ひっ……!!なんだ…アイツ……!?」
「オイ、見てみろ……血まみれだ、しかも女だぞ!!」
その人達の目は、完全なる恐怖を見た目で、彼等はそのまま逃げ出していってしまった。
それに思わず僕達もつられて振り向いてしまった。
すると、そこには
神楽「……え…………
菫……ネキ……?」
返り血らしきモノで赤く染まってしまった刀を引きずる女性の姿。僕は思わず恐怖して固まってしまう。
…え?アレが、菫さん?
その疑問は、声には出せなかった。
だって、その姿は僕達が知っている菫さんとは程遠い、別人の様だったから。
いつもは菫さんを見たら喜んで走っていく神楽ちゃんも、これにはショックだったのかそのまま僕同様固まってしまう。
虚ろな表情に、ボサボサになった長い綺麗な茶髪の髪。ピシっとした制服は既に血と怪我で汚れて面影も無くなってしまっている。
そしてその足元は、どこかと不安定なものの、しっかりと行くべき場所はわかっているかの様だ。
そんな彼女は、月を背景に向かってくる敵達に一瞬の隙も与えなかった。
自分の拳や蹴りで蹴散らしたり、銃で仕留めたり。
正直無茶苦茶な戦法だった。
だが、何故かはわからない。
その華奢な身体とは裏腹に獰猛に敵を倒し、刀を使って気高く舞う菫さんは…
神楽「あの戦い方、白い肌に別の何かが目覚めた様な変わりよう……
新八、菫ネキは………もしかして……私と同じ…
…夜兎…アルか…?」
……残酷で恐ろしい、妖艶な美しさを感じてしまった。
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勇者の人(プロフ) - マリンさん» マリン様、コメントありがとうございます!!応援もとても嬉しいです(*^^)それから、マリン様の作品を失礼ながらも拝見して頂いたのですが、面白かったです!!(もしできたら、続き書いて頂けませんかね?笑)まあそれはそうと、これからもこんな作品をよろしくお願いします! (2019年9月22日 22時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - コメント失礼します 一国傾城篇お疲れ様でした! 毎話楽しみにしております これからも無理しない範囲で頑張ってください 応援しています!! (2019年9月22日 17時) (レス) id: c00051a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2019年9月9日 11時
