その３ ページ20
「……さてと。」
その場に一人残された菫は、携帯を取り出して誰かに連絡をかける。
佐々木『はいもしもし?この電波の近さは菫さんですよね、こんにちは。今日のご機嫌は如何ですか?』
相変わらずのウザさで電話に出たのは見廻組の佐々木だ。彼はというと菫同様この江戸城を今護衛している最中であり、丁度そよ姫の面会を遠目から見守っている中だった。
「えぇ、絶好調ですよ。ご丁寧にどうも……それで、長官からの連絡は?」
佐々木『ええ、来ましたが特に何も。『まあ菫ちゃんに任せれば万事オッケー』とか言ってましたけど』
それを聞いた瞬間、隣の壁に無表情で穴を打ち明ける菫。幽かな独り言でしばらくブツブツと何かを言うと、冷静になって電話を改めて持ち直した。
「なるほど…そんなにブチのめされたいんですね、あの人は。わかりました。それで、姫様の面会相手とは?」
気になったのか、そう聞く菫に佐々木は平然とした声で答える。
佐々木『えーっと……あぁ、菫さんに重度の想いを寄せてる男ですよ。ホントどこにでも湧いてきますよねあの人』
「……ただの害虫じゃないですか、殺虫剤で即刻殺りなさい。慈悲はいりません」
ただでさえストレスなのに勘弁して下さいよ、と頭を抱える菫。
佐々木『宜しいんですか?坂田さんの他に何やら黒い着物の金髪の女性や彼の従業員等もいますが』
「害虫は殺して女子供は通せ。」
佐々木『絶対警察が言うべき言葉じゃないですよねソレ』
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勇者の人(プロフ) - マリンさん» マリン様、コメントありがとうございます!!応援もとても嬉しいです(*^^)それから、マリン様の作品を失礼ながらも拝見して頂いたのですが、面白かったです!!(もしできたら、続き書いて頂けませんかね?笑)まあそれはそうと、これからもこんな作品をよろしくお願いします! (2019年9月22日 22時) (
レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - コメント失礼します 一国傾城篇お疲れ様でした! 毎話楽しみにしております これからも無理しない範囲で頑張ってください 応援しています!! (2019年9月22日 17時) (レス) id: c00051a8e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2019年9月9日 11時
