その２ ページ9
その頃、非番でもあった菫は自宅の下の階にある甘味処『プリムローズ』に遊びに来ていた。
「立花さん、イベリスちゃんまた太ってない?」
ここの甘味処のオーナー、また菫の大家でもある立花平次に、彼のグレーの愛猫イベリスを撫でながら聞いた。
立花「そうか?まぁ確かに団子はよくあげてるが……」
立花、と呼ばれた少し強面のおじさんはその外見とは裏腹に優しく微笑むと、菫に言葉を返した。
「猫に糖分はあまりよくないぞ〜」
立花「はははは、まぁ猫はデブい方が可愛いだろ?な、イベリス」
イベリス「にゃあぁ〜」
立花はそう言ってイベリスのお腹を優しく撫でた。すると気持ち良さそうに喉を鳴らすイベリス。
「しかしまぁ、洒落た名前をつけるんだな、イベリスだなんて…花言葉は"初恋の人"だっけ?」
溜息をついてそう聞くと、立花は嬉しそうに話に食いついた。
立花「おう、コイツと出会った瞬間ハートを射抜かれたからな。こう見えてもおじさんは花言葉とかが大好きでな……菫ちゃんは好きな花とかあるか？」
「んー…やっぱスミレの花とか、かな？」
立花「おー、じゃあ知ってたか？スミレの花言葉は"誠実"と"小さな幸せ"なんだぜ。」
「っふふ………そりゃ知らなかった。」
そんな女子力高めの立花さんがそう誇らしげに語る姿を見て、菫は少し可愛いと思いながら微笑んだ。
そんな平和な時間が過ぎていく。
この時はそう思っていた。
その３→←第六訓 魂の入れ替わりなんて現実的には有り得ないと思ってる人もいるけど、実際記憶喪失の人が居るんならこれもアリなんじゃねーの?
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勇者の人(プロフ) - suzupattyoさん» Suzupattyo様、無事エラーを見つけることができました！見落としてましたね、本当に申し訳ございません。ご指摘ありがとうございました！ (2021年1月29日 6時) (
レス) id: 129f1d665e (このIDを非表示/違反報告)
勇者の人(プロフ) - suzupattyoさん» おっと、見落としてましたか！大変失礼しました、どこのページが教えていただけませんでしょうか？ (2021年1月27日 1時) (レス) id: 0ba614db75 (このIDを非表示/違反報告)
suzupattyo(プロフ) - スーって変えられないですか？？ (2021年1月27日 1時) (レス) id: f486038d7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：勇者の人 | 作成日時：2019年7月22日 4時
