3日目 ~�将�~ ページ12
柊「お前と景山に何があったのかはこの際どうでもいい。俺が知りたいのは1つだけだ」
柊「お前は、ほんとに景山が苦しむ姿を見たかったのか。それが！お前にとって、明日を生きる活力になったのか！！」
"明日を生きる活力"
なぜか分からないけど、この言葉が重く心に
のしかかった
里見「…活力ってなんだよ」
力なく笑いながら海斗が言った
柊「ある刑事の話をしよう。その男は、かつて教師だった。生徒一人一人と真摯に向き合うような」
柊「強い心根を持ってほしくて、時には体罰もいとわないその教育は、避難の声も上がったが、改心する生徒は大勢いた」
柊「でもある日、1人の生徒が集団暴行を受けて、亡くなった」
柊「加害者は他校の生徒だった。男は教え子を救えなかった自分を責めたが、その怒りと悲しみを、犯罪そのものに向けた」
柊「弱者を傷つける犯罪を、横行しないような世の中にする！！そして男は、刑事になった」
柊「その男は、自分が味わった負の感情を跳ね返して明日を生きる活力に変えたんだ」
誰のことを話しているのかは分からないが
先生の言葉一つ一つに心をえぐられる
柊「ここにいる2人もそうだ。真壁は、自分が選手として復帰できなくなった時に、相手を憎むのではなく、仲間をサポートする道を選んだ」
柊「熊沢だって、ほんとは景山に対して複雑な思いを抱いていたはずだ。だけど、彼女に、勝とうと、努力をして！負の感情を跳ね返した」
先生はゆっくりと海斗に視線を移して
こう言った
柊「里見、お前はどうだ。逆境を乗り越えようとしたか？傷ついた悲しみを、明日の活力に変えられなかった。」
柊「それが！お前の！弱さだ！」
里見「うるせんだよ！！！」
自分の机を押し飛ばす海斗
いつも冷静な海斗からは考えられないくらい
取り乱していた
里見「うっせんだよ！！知ったような口聞きやがって！」
ガン！と真壁の襟元を掴む海斗
里見「なんで俺がこいつより弱えんだよ！
…おかしいだろ、なんでだよ、こんなやつに負けっかよ…こんなやつに」
里見「…なんなんだよ、なんだよその目はなんなんだよ！！」
茅野「真壁君は弱くなんかないよ。…澪奈が言ってた。私が真壁君の選手生命を奪った、でも、だからこそ！彼の分まで1分1秒でも早くゴールするんだって！！それが私の出来ることだからって！！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1062人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夕稀(プロフ) - 須永の「上等だよ」ってとこ「本当だよ」になってます！ (2021年4月23日 20時) (
レス) id: 60831dcc60 (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - ゆずさん» ほんとですか！？ありがとうございますめっちゃ嬉しいです！！ (2019年2月15日 6時) (レス) id: 8f45007750 (このIDを非表示/違反報告)
ゆず(プロフ) - 夏鈴さんの小説、本当にいつ読んでも面白くて最高です！これからも更新頑張ってください！応援してます!! (2019年2月13日 18時) (レス) id: ad66aa7fcf (このIDを非表示/違反報告)
夏鈴(プロフ) - 5 歳 児さん» ありがとうございます！ (2019年1月27日 0時) (レス) id: 8f45007750 (このIDを非表示/違反報告)
5 歳 児(プロフ) - 夏鈴さん» 全然大丈夫です！頑張ってください！！ (2019年1月24日 20時) (レス) id: 8ce62b0622 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夏鈴 | 作成日時：2019年1月19日 23時
