【刀剣乱舞】忘れ扇【加州清光】 (ページ7)

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うページ7

あぁ…。
わかっていた光景だった。
神様達は、ぼろぼろに

折れて、

砕けて、

死んでいた。

「まだ、清光様は」

見ていない。
きっと、大和守様も一緒にいるだろう。

「待ってて」

私は本丸の廊下を全速力で駆け抜けた。

ｷｲﾝｯ…！！

微かにつばぜり合いの音が聴こえる。
審判者の執務室の前では、太刀の時間遡行軍と清光様が闘っていた。

「…ぐぁっ！！」

高い音が響き、清光様は弾き飛ばされた。
しかし、地面に倒れ伏す大和守様を守るようにして、刀を構え直す。

「清光様ｯ」

私は、太刀へ向かって、大きめの庭石を投げつけた。
上手く頭に当たったようで、太刀は少しふらつく。
太刀は、標的を清光様から私へと移したようだ。

「扇！？」

太刀は、刀を構え、私へ…

「沖田譲りの…冴えた一撃ｯ！！」

降り下ろす前に、大和守様が私との間に滑り込み、自らを突き刺す。

…ﾊﾟｷﾝｯ

何かが折れる音がした。

目の前で、大和守様の姿が崩れて消えてゆく。

「あぁ…」

守れた、そう彼は呟いた。
笑顔で、消えてゆく。

「清光、あとはよろしく」

もう１人の神様の絶叫が響いた。