【銀魂】俺の初恋の女は、男恐怖症でした。2【沖田総悟】

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貴方「ぅ、…そ、ご…さん……」


「あ！目、覚ましたネ！」



薄暗い部屋



窓からはいってくる光がないのは



本当に夜のせいなのか





目の前にいたのは



もう、包帯を外している



多分…、さっきの男の人




声が、同じだから






ニコニコ、と


感情がこもってない笑顔で


私を見つめる





半径１メートル以内に入っていないから


まだ発作は起きていないけど




やっぱり、



怖い




「ここはどこ」

「わたしをどうするの」

「家に帰して」



いいたいことはたくさんあるのに




声がかすれて

喋れやしない




「俺は神威


君は？」



貴方「ぁ、…っ…ぅ……」


恐怖のせいで


私からでるのは



言葉にならない声だけ





神威「どうしたの？


喋れないの？」



神威と名乗る男性が



一歩、また一歩と



私にちかづき、



優しく頬を撫でられる





貴方「や、ゃだ…！！





触らないで！！」



パンっと手を弾き



すぐ後ろにある壁に背中をあずける



神威「ご、ごめん…」



意外にも



すぐに引き返してくれた





貴方「私に、っ近づか、っないで…はぁっ…っ」




発作が起こってきたのか、



徐々に入ってくる酸素は少なくなる





苦しい




神威「ど、どうしたの！？

ま、待ってて！

医者呼んでくるから！」




バタンッと

神威さんが勢いよく


部屋から出ていったあと






私は意識を手放した

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