56 ページ16
気づいたときには
体にぬくもり
神威さんに
抱き締められていた
似すぎている
身長も
少しだけ、血のまじった匂いも
この温かさも
私の大好きな人に
だから、
恋しくなって
呼んでしまった
貴方「…総悟さん…!」
すると、
私の頬に両手が添えられ
そのまま上を向かされた
貴方「…ぁ、
かむ、ぃ、さん…」
そこにいたのは総悟さんじゃなかったんだ
神威「そう、神威
いま、君の目の前にいるのは神威だ
総悟じゃ、ない」
どこか、泣きそうな顔で
神威さんが言う
貴方「…ごめ、なさっ…」
私の頬に、透明な液体がつたう
神威さんのことを
総悟さんと言ったことに
罪悪感を感じたからだろうか
いいや違う
なら、なんで
私の涙は止めどなく溢れるのだろう
神威さんが、
すごく悲しそうな顔をするから
私の心はキュッと締め付けられる
総悟さんと、
重ねてしまう
容姿なんて全然違うのに
どこかにているこの二人を。
いつまでたっても泣き止まない私をみて
神威さんは静かに口を開いた
神威「泣かないで」
親指で、
優しく
私の涙を拭う
神威「"総悟"のことなんて忘れるくらい
俺が幸せにしてあげる」
腕のなかにいる私の額に
静かに
優しいキスをおとした
290人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミウラ(プロフ) - うわぁぁぁぁぁちょっとだけ神威とくっついてほしいって思ってしまったああ (2021年1月21日 8時) (レス) id: ab0043eae3 (このIDを非表示/違反報告)
みかん(プロフ) - 続編!!嬉しい(泣) (2017年1月23日 21時) (レス) id: b3b65bac33 (このIDを非表示/違反報告)
なぎ(プロフ) - 続編やったぞー!!! (2017年1月23日 20時) (レス) id: 4bad803e72 (このIDを非表示/違反報告)
未来(プロフ) - やったー!!続編、頑張ってください!応援してます!!! (2017年1月23日 20時) (レス) id: 691f996cf5 (このIDを非表示/違反報告)
☆蘭銀☆(プロフ) - 続編頑張って下さい!楽しみにしてますね! (2017年1月23日 18時) (レス) id: fd382a37c9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ