８話 ページ8
(玉 side)
仕事帰り、例の件についてわったーに相談しに行こうとしたら…。
二「みつ、振り向いてくれない…。わかってるよ、ガヤさんのこと好きなことくらい。でもさ、
そんな簡単に諦めきれないよ」
部屋の中からそんな話し声が聞こえてきた。
ニカも相談してたんだな…。
―ガチャ―
玉「わった〜(ToT)」
横・二「玉？」
二「玉も相談してたんだ…」
玉「うん」
沈黙を破ったのはわったーだった。
横「よし、ニカ！お前はアタックするしかない！」
二「ええ〜。。」
横「猛アタック！当たって砕ける勢いじゃなきゃ振り向かせるのは難しいぞ？」
二「勝手に砕けさせんなって！(笑)…ねえ、たま。」
玉「ん？」
二「玉もさ、早くどうするか決めてくれなきゃさ、俺が辛いよ…」
目を潤ませながらそういってきた弟。
玉「にか…」
その気持ちは痛いほどわかるから、俺は何も返せなかった。
横「にか？玉だって辛いの。玉には強敵いるもんねｗ」
ワッターの言葉に、ぎこちなくもうなずく俺。
二「だよね、ごめんね(笑)」
玉「ううん」
二「じゃ、わったー今日もありがと！玉もがんばれよ！バイバイ〜」
横「じゃあな〜」
玉「ありがと、ばいばい」
―バタン―
玉「俺も動きださなきゃな」
横「焦る事ないよ。慎重に慎重に」
玉「でも、ニカにはああ言ってたじゃん」
横「あのね、全ての鍵が２人にあるんだよ」
玉「え…っ？」
え、まって、おれ？でも、さっき２人って…え、誰、え、どういうこと？
横「ああ、ごめん。とにかく、将来にもかかわりグループにも関わる大きなことなの。心の整理が
ついたら自然となるようになっていくからさ。まずは、ゆっくり…ね？」
玉「わったー…うん！ありがと。整理がついたらまたくるよ」
横「うん。じゃあね」
玉「ばいば〜い」
―バタン―
ああ、決めたらニカの気持ちにもキリがつくんだ。俺も、楽になれる…。
だけど、俺はこの複雑な関係の鍵を握ってる１人らしいし…慎重に慎重に…
ここ間違えると運命が変わるかもしれないんだ。
慎重に…慎重に…
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作者名：せり | 作成日時：2017年3月31日 10時
