中堂さんの妹。【3年A組】lll

episode74 ページ9

全員で澪奈の死 の真相を掴む。


これまでとは一変してクラスの雰囲気は変わった。






「え、晩御飯カレー？」


「マジか!?」



先生が配った晩御飯はカレーだった。

非常食に毛が生えた程度だがパンやおにぎりと比べどこか人の温かみを感じる為、皆テンションが上がる。




「A〜なにしてんの？食べるよ〜」

「早くー！」



「あ、今行く！」


さくらと香帆に呼ばれカレーとお茶を持って席に向かう。



「ごめん、待たせた」

「早く食べるよ〜」







「ちょっといいか？」

「須永……？」



「わりぃ、今回だけ中堂借りていいか？」



「え？」



「じゃ、そういうことで」



驚いている私たちを他所にカレーとお茶、私を引っ張る須永。



ごめん、華。

なんか複雑な顔させた。





ズルズル連れてかれ着いた所にいるのは勿論甲斐と石倉。




「なんで？」



「わりぃーな中堂！ちょっと話したいことがあってよ！まぁ、とりあえず食おうぜ」




上機嫌な石倉に無理やり座らさせ仕方なくカレーを食べ出す。



中尾は…水越とか。




「悪ぃな中堂ちょっと甲斐の家の手伝いの話をしたくて、お前にも手伝って貰いたくてよ」



「あー、そういう事ね」



「こいつらがAに手伝ってもらおうって言い出したんだよ。でもお前、進学だろ？」




「別にへーき。法医学の勉強ならしてるし、大学行っても苦労はしない」




「苦労はしないって……お前行く大学って日彰医大だよな？めちゃくちゃレベル高ぇんじゃ」




「大丈夫だって、

法医学の勉強はUDIラボで充分出来てるし」




「UDIラボ……？」




「Unnatural Death Investigation Laboratory
不自然死究明研究所、通称UDIラボ。

私の兄が働いてるとこ」









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