中堂さんの妹。【3年A組】lll

episode97 ページ32

「お前は取り返しのつかないことをやろうとしたんだ！

なぁ！分かってんのか!?」




「もお、いいじゃん！

しょうがないでしょ？


結果やってなかったんだから！」



「そうだよ、涼音だって反省してるよ」





水越を庇うように小宮山と中尾が言う。




「目を覚ませ！


何がしょうがないんだよ!?

おいっ！！




何を反省してんだよ！

お前らいい加減変わってくれよ！



何がいけなかったのか

上辺だけで物事を見ないでよく考えるんだよ！




目の前に残っているものをちゃんと目で受け止めて頭に叩き込んで胸に刻むんだよ！！



お前らはそれをしないから何回も同じことを繰り返すんだろ!?」




先生の熱い言葉が教室を震わせる。





「なぁ！水越！！

聞いてんのか！？お前に言ってんだよ！！



お前に言ってんだよ！


ちゃんと頭に叩き込んだか！？



なぁ！ちゃんと胸に刻んだか！？



聞いてんのか！？」






"自分の行動に責任を持つ"




先生の言葉が、頭の中を繰り返す。





「いいか？

お前らの他愛のない言葉、行動1つで誰かを幸せにかもしれないが、その一方で


傷つく奴らがいるかもしれない！


お前らの言葉、行動1つで簡単に命を奪えるってことを忘れんなよ！！



いいな!?」





水越は大粒の涙を流し、結城も泣いている。





「お前らも絶対忘れんなよ」









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