第32話《情けない》 ページ33
「3年にもなって何言ってんだ…情けない……って思うかもしれませんが…その……」
『情けない……私はそうは思いませんよ』
そういうと、え?という顔をして下を向いていた顔を上にあげた
『詳しくはよくわかりませんが…大体の事情は分かっています…今までの天女のせい…ですよね?
それに…天女のせいではなくても情けなくはないですよ。誰にだって苦手なものくらいありますし…
私が連れて行っても構いませんが…生憎、新野先生はいらっしゃらないので…』
どうしたものか…と頭をひねっていると
「数馬……?どうしたんだいそのあ、し……天女様」
「っ……善法寺、伊作先輩」
深緑の青年が現れた
彼も上級生のうちの1人のため、数馬と呼ばれた彼は少し暗い顔をした
「だ、大丈夫、です。じ、自分で医務室行けるし……これくらい……っ」
大丈夫ということを見せつけたいのが、上級生の前からいなくなりたいのか、歩こうと足を一歩進めたが足に痛みが走るのかこけそうになった
『全く…捻挫中に無理はしてはいけませんよ…
嫌でしょうが……私が医務室まで運び「待ってくれ」……何でしょう』
伊作「数馬は僕の大事な後輩だ。僕が運ぶよ」
『大事な後輩ですか?』
声の大きさが低くなり、2人は目を開けて驚いた
『貴方…何か勘違いしていませんか?
大事な後輩……なら何故、謝らないのですか?
シナ先生や他の方からも聞きました…天女の妖術によって操られ、後輩…下級生に手を上げていたと…
確かに悪いのは天女かもしれませんが…手を出したあなた方も悪いです。悪いことをしたら謝る…これは、普通ではないのですか?上級生にもなって、謝ることができないなんて……情けないです』
あまり強くは言いたくはなかったが、伝七くんや左吉くん、数馬くんの表情をみて言えずにはいられなかった
伊作「、それは……そんなことわかってるよ
でも、怖いんだよ…謝っても許してもらえなかったらって……怖くて…」
そこまで言うと彼は下を向いて肩を震わせていた
『甘ったれないでください』
「「え?」」
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時透紅葉(プロフ) - チョコレートさん» いきなりのコメント失礼します!鬼滅と忍たまの小説とっても良いです!良かったら合作しませんか?紅葉と言います。よろしくお願いします! (2021年4月30日 9時) (レス) id: 57b104d1b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - Saya様ーイメ画描いてくださりありがとうございます!!とっても嬉しいです! (2021年3月16日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
Saya - イメ画描いてみました。設定と違ったらごめんなさい!!C:\Users\Saya\Pictures\Saved Pictures\小説”幻柱は忍びの世界でも鬼を滅する”の夢主ちゃん.png←このリンク、クリックできないですけど、コピペしたらうまくいくはずです!いかなかったらごめんなさい! (2021年3月14日 6時) (レス) id: 1a1e8ba118 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコレート | 作成日時:2021年1月17日 12時