幻柱は忍びの世界でも鬼を滅する

第13話《よろしく》 ページ14

重い話をしたせいかあたりはどんよりとした雰囲気
しかし、その雰囲気を惑わせるように鳴り響いたのはパァンという音


「「え？」」


『2人ともいつまでここにいるんですか？さっきも言いましたが、お昼たべれなくなってしまいますよ。』



そう言って箒を持ちその場を去ろうとした時「待って」という声が聞こえた
後ろを振り返ると「ごめんなさい」と頭を下げるきり丸くん


きり丸「そ、その、酷いこと言ってごめんなさい」


『……ふふ、別に構いませんよ。きっと今までの天女がそう言ったのでしょうし。』


きり丸「許してくれるんですか？」


その言葉に頷くと顔を輝かせて「ありがとうございます」と言って来た
失礼しますと言って踵を返した2人は食堂の方に走っていった




『ふふ、子供は元気ですねぇ〜』



そして、Aは休む間もなく黙々と校庭を掃除し続けた









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『……というわけで校庭の掃き掃除は終わりました』



報告すると2人は目をこれでもかというほど開いて驚いていた



吉野「そ、そうですか……なら今日はおしまいです
明日もよろしくお願いしますね……」



小松田「すごいなぁ……きて1日しか経ってないのに
こんなにテキパキとこなすなんて」


『えぇ、家庭的なことは得意ですから』


急に話しかけられてびっくりしたのか腰を抜かしてしまった小松田さん


『まぁ〜すみません。あまり話しかけな「ち、違います！」ん？』


小松田「なんかAちゃんは今までの天女とは違うんだと思っただけだよ……




あ、あのその、よかったらなんだけど…これからは仲良くしてくれないかな？同じ忍術学園の事務員として」



Aの反応を伺うようにおずおずと手を出してきた小松田さん。Aは躊躇することなく「もちろんです」と手を握り返した



その光景を吉野は微笑ましく見ていたそうだ

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