第20話《涙》 ページ21
『会わせるな……と、言われたんですか?』
そう聞くと彼は首をコクリと頷いた
「安藤先生には会わせてはいけないって言われたけど……伝七は会いたいって、それでどうすればいいかわからなくなって」
そこまで言うと俯いてしまった
どうしたものか…と考え込んでいると戸がスーッと開いた
『?吉野先生……どうかしましたか?』
吉野「盗み聞きするつもりはなかったんですがねぇ
伝七くんがどうしてもと言うなら、Aさんと2人きりにさせるのではなく誰か空いてる先生にお願いしてそばにいてもらうのはどうでしょう」
それだ!!と言う風に彼は立ち上がりすぐさま何処かへ消えてしまった
吉野「Aさんもついて行ってあげてください」
その言葉に「はい」と頷き彼を追いかけた
『その、安藤先生?の居場所はわかるんですか?』
「多分、教室にいると思いますよ」
『そうですか…何故貴方は私のところに来たのですか?』
「え?」
Aの質問に「どう言うことだ?」とても言うように眉をひそめた
『私はこの学園から天女と呼ばれています。前の天女は聞いたところによると最悪の行為をしています。それも1人ではなく何人も、私もあなた方にそうするかもしれない……なのに…どうしてですか?』
急に彼は立ち止まった
「……伝七が落とし穴を怖がってから笑顔をあまり見せなくなったんです。けど…さっき少しだけ……貴方の腕に抱かれてた時口元が笑ってたんです……安心しているような感じで……だから、最初は信じられなかったけど……この人なら……貴方なら伝七を変えてくれるかもしれないって……思ったんです」
所々泣きそうになりながらも話してくれた彼
背中をそっとさすると溢れんばかりの涙が出てきた
するとお腹に温もりを感じた涙を流している彼が腕を腰に巻きつけたからだ
「このまま…伝七が笑わなかったらどうしようって……怖かった…天女が来る前みたいに、伝七が先輩達と……僕たちと笑える日は……もう、来ないんじゃないかって……怖かった」
怖かったのは伝七だけではない…
天女の被害に遭った皆がそうなのだ…
※キャラの口調がおかしくなる時がありますが大目に見ていただきたいです!作者の都合ですみません!
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時透紅葉(プロフ) - チョコレートさん» いきなりのコメント失礼します!鬼滅と忍たまの小説とっても良いです!良かったら合作しませんか?紅葉と言います。よろしくお願いします! (2021年4月30日 9時) (レス) id: 57b104d1b2 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - Saya様ーイメ画描いてくださりありがとうございます!!とっても嬉しいです! (2021年3月16日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
Saya - イメ画描いてみました。設定と違ったらごめんなさい!!C:\Users\Saya\Pictures\Saved Pictures\小説”幻柱は忍びの世界でも鬼を滅する”の夢主ちゃん.png←このリンク、クリックできないですけど、コピペしたらうまくいくはずです!いかなかったらごめんなさい! (2021年3月14日 6時) (レス) id: 1a1e8ba118 (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
チョコレート - かほり様ー嬉しいコメントありがとうございます!!これからも更新頑張ります!! (2021年3月9日 18時) (レス) id: f127e1106e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:チョコレート | 作成日時:2021年1月17日 12時