男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！マジかthird！

１２３話 ページ28

Aside


『白鳥沢学園に行ってたんです』


全員が分かりやすく驚いた顔をした。


『白鳥沢のエース……牛島さんに勧誘されたんです。

それで、体験入学する事にして５日間宮城に行ってました』


犬岡「勧誘って……白鳥沢のバレー部に……？」


うん、と頷くと、犬岡はひゅっと息を飲んだ。



黒尾「それで、どうする事にしたんだよ」



真剣な顔で僕を見つめる黒尾さん。

その瞳の奥には不安の色が滲んでいる。


心配なんてしなくていいのに。


『愚問ですね、黒尾さん。



断ったに決まってるじゃないですか』


ふっ、と笑って見せると、全員から緊張がほどけた。



夜久「なんだよ……。

ハラハラさせんなよバカ」


『ちょ、バカはひどくないですか!?』


芝山「良かった……！」


安堵の声を出すチームメイトを見て、僕は嬉しくなった。




猫又「話が終わったなら片付けを始めろよー」


猫又監督は苦笑してコチラを見ていた。

１２４話→←１２２話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す