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106話 ページ10

Aside


自分でも、取れた事に驚いた。




何度も見たサーブ。


勢いが怖い程あって、速さも半端ない。




若利さんのサーブ(あれ)を取れたら、と憧れを抱いていた。




腕の痛みが、あのサーブを取ったんだ、と教えてくれる。

それと同時に、僕を現実に引き戻した。





『英太さん、カバーお願いしますっ!』



瀬見「お、おう!」



少し、不安定だったボールが、英太さんの手によって、正される。



そのまま真っ直ぐ工の方へ。





瀬見「五色っ」


五色「っ!」



バシンッ



若利さんの方のコートにボールが叩き付けられた。







『ナイスキー!工!』



ハイタッチを求め、工に両手を出す。



工は、


五色「あ、お、おぅ」


と呆けているような感じだった。





『どうかした?』



気になって理由を聞く。





瀬見「お前、スゲーな。



3年(俺等)も、若利のサーブをあんなにキレイに返せた事なんてない。



せいぜい、上げるだけってのが精一杯。





……なのにお前は……Aは、3回目で取っちまうなんて……」




悔しそうに呟く英太さん。






あ、僕、最低だ……。




僕だって、長年やってきたのに、それをたった数日やっただけのヤツにこなされたら、イラッとしてしまう。






ごめんなさい、と謝るのもケンカを売っているようで、何も言えなかった。






瀬見「あ、わりぃ!


そういう意味で言った訳じゃない。




……そりゃ、悔しいけど、でも、頑張らなきゃなって思うから。





気にすんなよ」




ニカッと笑って英太さんは、僕の頭をクシャクシャと撫でた。






五色「おっ俺だって負けねぇからな!



エースは、レシーブも出来るんだからな!」




いや、知らねぇけど。




ともかく、次も、繋ぐんだ。




リベロって、そういうポジションだから。

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サクラ - Luneさん» ありがとうございます!更新頑張ります!! (2019年7月30日 13時) (レス) id: 9cd941d146 (このIDを非表示/違反報告)
Lune - こういう感じの作品が見たかった..(感動)もう最高すぎです!面白いし、もうなんかとにかく好きです← 更新頑張ってください!応援しております!! (2019年7月27日 23時) (レス) id: 662403215f (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - キラリさん» ありがとうございます!応援に応えられるよう、頑張りますね! (2019年3月27日 7時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)
キラリ(プロフ) - あの......好きです!笑 これからも頑張って下さい!応援してます! (2019年3月26日 3時) (レス) id: 203d4207d9 (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - ファンミさん» ありがとうございます!これからもよろしくお願いします! (2019年3月23日 20時) (レス) id: 086eed9c24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクラ | 作成日時:2019年2月16日 16時

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