男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！

１１話 ページ12

孤爪side


なんで、俺が隣なの………。



隣でスヤスヤと眠るAをチラ見する。




っ、かわいい………///



一瞬で顔が熱くなる。


こうしてみるとまつ毛長いな。


ちょっと髪型が変わったくらいで、こんなにもかわいくなるものなのだろうか。




『ん………ぅん』


寝返りを打ってコッチを向くA。



孤爪「っ——————！///」




寝なきゃ、明日のために。


Aと向き合わないように、向きを変える。






そういえば、Aは明日の烏野との練習試合、すごく楽しみにしてたな。



まぁ、どこが相手だろうと楽しみにしてたけど。


でも烏野だけは特別って感じだった。







………………会いたい人でもいるのかな。


『………どうしても、バレーで戦いたいヤツがいるんです。

そいつ、男だから』



Aが入部する時に言っていた言葉が浮かんだ。




孤爪「どうしても戦いたいヤツ………」


男で………？


そいつはやっぱり特別なのかな。




好き、とか………？






胸がもやもやする。


なんだか、気持ち悪い。


なんでだろう………。



反対を向いて、Aを見つめる。


気持ち良さそうに眠るA。




そっとAの頬に手を伸ばす。


少し、冷たくて気持ちい。





孤爪「………寝よ」



Aの頬から自分の手をどけた。


でも、体はAの方を向いたまま。




俺はゆっくり目を閉じた。

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