男装少女は音駒の１年セッターで、あの人の双子です！

４１話 ページ43

Aside


『んん!?』




朝、朝練を終えて靴箱を開けると、手紙が１枚入っていた。


花柄のかわいらしい便箋。





………………これは、いわゆるラブレターというヤツなのか………!?



直接、という事は何度もあったけど、ラブレターという形は初めてだ。





？「どうしたんだ？固まって」



『ぅわ！


………って、走かよ!!』




いきなり現れた声の主は走で、僕の隣に立っている。




『おどかすなよ！


寿命が縮むだろ！』



犬岡「そうなのか!?

何歳まで生きれるんだ？」


『不謹慎な事聞くな!!


お前、ふざけてるのかよ!!』


犬岡「Aが寿命縮んだって言ったんだろ！」


『例えだよ！アホ！』




走はへそを曲げて、僕の横を歩いて行ってっしまった。



こっちの方が好都合だけどな。





僕は誰もいない事を確認して、封を開ける。






≪昼休みに体育館裏に来てください≫




簡潔にそう書いてあった。



すごく達筆な字で。





差出人は………




『!!』




・





昼休みになってすぐに、僕は急いで体育館裏に向かった。




着くと、もうその人はいて、こっちに気付くとにこ、と笑った。





『で、何の用ですか？







松下先輩』




松下「まぁ、まず。


来てくれてありがとね」



『いえ、別に大丈夫です』



松下「昨日、全員に謝ってきた」


『そうですか』




全員、というのは、手を出した人達の事だろう。



松下「割れた窓ガラスも、俺が責任を被ったから安心してね」


『………ありがとうございます』



優しいところあるんじゃん………。



松下「で、本題なんだけどね」


『今のが本題じゃないんですか？』


松下「うん。




俺さ、最低な事をしたって、自覚している。


だから、女の子達に謝って、全員に許してもらった。




………だからって言うのはおかしいけど、次の恋に進んでもいいかな………？」




真剣な顔で言う松下先輩。



『いいんじゃないんですか………』



なんか、いつもと違う様子にドキドキしてしまう。








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松下「俺、Aちゃんが好き」

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