な組のぷりんせす (ページ24)

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ジェルくんの意外な特技を知れたところで、

みんなとタメ語で話すことになった。

少し抵抗はあるけど、頑張る。

そして、数時間後…

な「あちゃぁ…やばいな…」

る「え、僕らでこんだけ運ぶの…？」

莉「いや、やばいでしょ。」

『ぅわぁ…』

そこには、酔いに酔い潰れた、ジェルくん、さとみくん、ころんくんがいた。

顔を真っ赤にして、机に伏している。

これは、手強そうだ。

莉「Aちゃんは手伝わなくていいよ、絶対危ないから。」

な「それが正解だね。」

る「絶対ジェルくんとかやばいしね。」

『え、いや、運びますy』

な「いーの！ここにいて！」

『っ、はい…』

なーくんがさとみくんを、るぅとくんがジェルくんを、莉犬くんがころんくんを、

身長的に、ということらしい。

私は、みんなが運んでいる間に軽く机を片付ける。

お酒って美味しいのかな？

あんなベロンベロンに酔い潰れたら、

私何するんだろ…怖いな…

人にむやみに変なことしないよね？

考えたら考えるだけ怖いな…、やめよやめよ。

な「おー、片付けありがとね。」

『っ！あ、みんな大丈夫だった？』

な「うん…笑笑、もう寝かしつけといた。」

『あっwww、ならいいや。まだなーくん飲むの？』

な「うん、俺はあんまり飲んでなかったからまだいける。

Aちゃんはもう寝る？」

『いやっ、明日学校休みなので。』

な「そっか、じゃあちょっと話そ？」

『っ、あ、うん。』

床に座り、ソファを背もたれに、お酒を飲むなーくん。

私はその横で、パソコンをいじっている。

な「Aちゃんさ、最近どう？慣れた？」

『な組に？』

な「うん、慣れた？」

『ま、あ、完璧にではないけど、

この空間については、慣れつつあるよ。』

な「そっか、ならよかった。」

優しい顔で微笑んだなーくん。

きっとなーくんモテるんだろうなぁ…、

こんな優しい笑顔、それに耳に染みる落ち着いた声。

整った容姿に、身長もある。

優しくて、お兄さんみたいに頼れる、

でもたまに抜けてて、可愛い一面もある。

ここ１週間で、メンバーのことはある程度わかったつもりだ。

な「俺ら今年で、な組としては３年目なんだけど、」

『そうなの？』

な「うん、俺から声かけて結成した組で、正直最初はバラバラで、

今みたいにまとまってなかった。」

次、少し昔の話に入ります。