優しい記憶2 (ページ13)

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63.Aside ページ13

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雅「服、靴…よし！全部ある！」

空っぽになった俺の部屋。

上京してきてからずっと毎日暮らし続けた家。

なんだか少し寂しい気持ちにもなった。

雅「今まで…ありがとうございました！」

玄関で振り返り、お世話になった部屋に向かって深くお辞儀した。

雅「ありがとうございました。お世話になりました。」

大家さんに鍵を返して、車で目的地まで向かう。

まだナビがないと分からないから、設定をして少し遠い新しい家まで車を進める。

〜♪

雅「A･RA･SHI！A･RA･SHI！」

車に掛けてる音楽を聞きながら運転をしていたら、あっという間に目的地に着いた。

雅「おはよ〜！！」
翔「あ、おはよう！相葉くん！」
雅「翔ちゃん〜！元気だった？」
翔「おわっ！元気だったよ！」
雅「良かった〜！！」

俺が翔ちゃんと会うのはみんなで翔ちゃんの入院してる病室に行った時以来だったから、ついテンションが上がってしまって、翔ちゃんを抱きしめた。

和「相葉さん！翔ちゃんが苦しいから離してください。」
雅「あ〜ごめんごめん(笑)テンション上がっちゃって！」
和「いつも高いんですから、もう上げないでください。」
雅「んむぅ…。」

ニノは相変わらず毒舌だなぁ…

翔「まあ久しぶりだったもんね(笑)」
雅「そうだよ！俺だけ会えてなかったんだよ！？」

仕事があって、翔ちゃんに会うことも、嵐でそろってここの部屋で必要な物の話し合いをすることにも、時間が作れなかった。

潤「あ、おはよ。相葉くんの部屋はあそこね？」
雅「OK！」

俺の部屋は5部屋あるうちの真ん中の部屋だった。

『MASAKI』と書かれたプレートが下げられていて、なんだかかっこよかった。

中は広くて大きめの窓が付いていた。

ベッドは俺の家から持ってきた物がもう置かれていた。

雅「いい部屋！」

木の香りがして落ち着く空間だった。

潤「相葉くん！昼ご飯できたよ！」
雅「はーい！」

部屋から出るとカレーのいい匂いが広がっていた。

雅「カレーだ！美味しそう！」
潤「あまりバタバタしないでね。」
和「行儀が悪いですよ！」
智「ふふ…」
雅「リーダーまで笑った！」
翔「袖にカレー付いちゃうよ。」

翔ちゃんが腕を掴んで俺の腕を引っ込めた。

なんだか…この感じが懐かしくて、本当に幸せな雰囲気だった。

これからこうやって過ごせるのが本当に幸せだって感じれる。