For dream twenty years (ページ17)

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16.Nside ページ17

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どれくらいの時間が経っただろうか…。

パチンッと「処置中」の赤いランプが

消えたと同時に先生が出てきた。

その後ろにはベッドに寝かされた翔ちゃんが

看護師さんによって運ばれていた。

雅「翔ちゃん…！」

智「先生、翔くんは大丈夫なんですか？」

医「一命は取り留めました。しかし、今後の回復は櫻井さんの免疫力に賭けるしかないですね。どれだけ、生きたいと思えるかです。」

そんな…。

翔ちゃんがこんな世界で

また生きたいって思うかな…。

正直自信がない。

これまでの20年以上、

翔ちゃんと一緒にいたから

大体のことは言われなくても分かる。

でも、

今回ばかりは翔ちゃんの気持ちなんて

全く見えてこなくて

どうなるかだなんて予想ができない。

潤「俺たちはどうすれば、いいですか？」

医「しっかり声を届けてあげてください。素直な気持ちを一生懸命伝えていれば、少なくとも櫻井さんの意識には皆さんが出てくると思います。」

それが本当なら…

俺は叫んででも翔ちゃんに声を届けてやる。

もう1度…戻りたい。

もう1度…チャンスが欲しい。

今度は翔ちゃんを守るって約束するから。

また目を覚ましてよ。

お願い…。