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小|中|大|−−−−その日も俺は、何時のも特等席で、何時も通り、ただ暇に雲を眺めているのだと思っていた。
でも今日は違った、特等席には誰かが居て、周りの空は雲で覆われているのに、特等席の上の空はそこだけ、青の絵の具を垂らしたかのように青く染まっていた。
一瞬、人の特等席を取るのは何事だ……と思ったりもしたが、特等席というのは単に自分が決めただけであって、上の人間が決めたわけではない。
此処で相手につっかかれば、ただの幼稚で馬鹿げた事にしかならない。
そう自決し、また明日にしよう。そう思い踵を翻しかけた時だった……。
「君も此処で空を見ようよ……綺麗だよ」
鈴のように澄んだ声が、俺の鼓膜を揺らす。その瞬間、俺は立ち止まり、其奴の方へ振り向いた。
それが俺とお前が出会った最初の話。
ある晴れた、春の昼下がりの事だった。
*
完全オリジナル作品です。
因みに上のプロローグに出て来た『俺』と『お前(其奴、彼奴)』の名前は多分出て来ません。
これはずっと『俺』目線で書いて行きます。
誤字脱字や、表現の可笑しな所があったら教えてくださると嬉しいです。執筆状態:連載中
でも今日は違った、特等席には誰かが居て、周りの空は雲で覆われているのに、特等席の上の空はそこだけ、青の絵の具を垂らしたかのように青く染まっていた。
一瞬、人の特等席を取るのは何事だ……と思ったりもしたが、特等席というのは単に自分が決めただけであって、上の人間が決めたわけではない。
此処で相手につっかかれば、ただの幼稚で馬鹿げた事にしかならない。
そう自決し、また明日にしよう。そう思い踵を翻しかけた時だった……。
「君も此処で空を見ようよ……綺麗だよ」
鈴のように澄んだ声が、俺の鼓膜を揺らす。その瞬間、俺は立ち止まり、其奴の方へ振り向いた。
それが俺とお前が出会った最初の話。
ある晴れた、春の昼下がりの事だった。
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完全オリジナル作品です。
因みに上のプロローグに出て来た『俺』と『お前(其奴、彼奴)』の名前は多分出て来ません。
これはずっと『俺』目線で書いて行きます。
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作者名:*ねこふとん* | 作成日時:2016年7月11日 20時