コード・ブルー 〜私の目指す医者〜 １

34th mission ページ35

結局あの日……

意味深発言をした藍沢先生は、

ヘリ要請で出てったまま病室に

来てくれることはなかった。



それからというもの、藍沢先生の顔をあまり

見てない気がする。




「言い捨てたままで、気になって

仕方ないんですけど……

ていうか明日退院なんだけど！」




そう、気づいたらもう明日は退院。

冴島さんが試験勉強に付き合ってくれたおかげで、

追試だけど難なくクリアできそう♪



今日はもう勉強する気ないから、明日の退院の

準備をと思って身の回りを片付け始めた。





白石「神山さん、いいかな？」



白石先生が回診に来た。





「はい、長いことお世話になりました。」



白石「無事に退院決まってよかった。

追試も大丈夫そう？」



「冴島さんが忙しい中たくさん見てくださって、

完璧です♪」



白石「それならよかった！」



「ねぇ、白石先生？」




白石「ん？」



「……最近藍沢先生来ないんだけど、

病院にいる？」





病棟内を徘徊してもなかなか会えなかったから、

もしかして風邪でもひいて休んでるんじゃないかと

思って白石先生に聞いてみた。






白石「藍沢先生？うん、普通に仕事してるよ？

……けどちょっと脳外のオペに呼ばれることが

多いみたいで、代わりに私や

緋山先生が来てたの。」




「そっか、救命だけじゃなくて脳外科にも

いったりするんだね。そりゃ忙しいね。」




なかなか会えない理由がわかって

ちょっと安心した。

でも明日は退院なのに、

もうこのまま会えないのかな……？




白石「…………明日の退院は藍沢先生が

付き添ってくれるから大丈夫よ。

神山さんが会いたがってたのも伝えておくし。」




「いや、会いたがっているわけでは……」





ないと思うんだけど……

こないだのことが気になって、

とは白石先生には言わずにおこう。

多分藍沢先生にバレたら怒られそう。



「白石先生、ありがとう。」




とりあえず明日は最後に会えるから、

その時に聞こうかな……

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