コード・ブルー 〜私の目指す医者〜 １

17th mission ページ18

藍沢先生との間に、なんだか

気まずい空気が流れた。



なんで医者に興味があるような

質問しちゃったんだろ…




窓の外を眺めながら、藍沢先生に質問した

ことをちょっと後悔していたら、

スタッフステーションから眼鏡をかけた

男の先生が藍沢先生を呼びつけた。






藤川「おい、藍沢！」



「なんだ、うるさい」




藍沢先生たちは私から少し離れたところで話を

していたけれど…聞こえちゃった。







藤川「神山教授のお出ましだ！」


藍沢「……」





藍沢先生は私に聞こえていたのがわかったのか、

少々顔を歪め気まずそうに無言で

こっちに振り向いた。





「やっぱり来たのか…」




うなだれるように私は下を向いた。




すると、近くにいた先生たちが

ざわつき出した。





父「娘がお世話になっています。神山です。」




私の１番近くにいた藍沢先生と藤川先生に

挨拶をしていた。




藤川「救命の藤川です。」


藍沢「藍沢です。」




先生たちもお父さんを目の前にすると、

緊張してるのかさっきまでの空気感が全く

もって変わった。



この状況からは到底逃げられないから、

私は最小限の会話で済むよう、

うつむいたままでいた。

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