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髭 りゅう3 ページ15

温いヌメリと
忠義の指で散々中を掻き回されて
何度も意識が飛びそうになる。

「まだアカンよ」

囁かれて引き戻される。

「なぁ、もうグズグズやな」

かりっと耳朶を囓ると
首筋に顎髭が掠める。

あぁぁっ

「もう何しても感じるやろ」

ん、くっ

「指でイク?」
「んっ、、たぁ、の、、がええ」
「やっぱりりゅぅはイヤラシなぁ」

宛がわれたと感触は一瞬で

うあぁっ

固さを増した忠義のソレが
俺の一番奥まで貫いた。




「りゅう、りゅぅ」

頬をペチペチ叩かれて目を開けると
さっきまで雄々しかった忠義は
今にも泣き出しそうな顔で俺を覗きこんでた。

「あ。よかった。気ぃついた」
「んー。ごめぇん、俺、どないした?」
「無理させすぎたわ。ごめん」

何度達したかもわからなくなるほど
欲を吐き出した俺は
途中から意識を手放していたらしい。

「も、ホンマ、焦ったわ」

ちゅっと音をたててくちづけるけど
また髭が肌に触れて

んっ

予期せぬ声が出てしまう。

「えっ。あっ!りゅう、もぉアカンんでっ
俺ももうカラカラやしっ」

慌てる忠義が可愛らしくてぎゅっと抱きついた。

「たぁ、お願いがあるんやけど」
「ん?何ぃ?」
「髭、伸ばすん、時々にしてな」
「えっ。何で?りゅぅ好きやん」
「好きすぎておかしくなってまうから」

頬に手を伸ばしてざらり、とした髭に触れる。

「こそばい」
スイッチが入っていないときは擽ったいだけらしい。

「ずっと伸ばしていようかな」
「だぁめ」
「やって、りゅぅがずっと俺にメロメロなんやろ」
「他からも狙われるから、やだ」
「じゃ、りゅぅは髪伸ばして」
「何で?」
「髪長いん、好きやもん。俺がりゅぅにメロメロになる」
「えー。髪長ないとアカンの?」
「ついでに髭も生やしてくれる?」
「注文多いわぁ」
「ええやん、亮ちゃんにエエカッコしたくて痩せたくせに」
「えぇっ。そんなことないで」
「ええのっ。髪と髭伸ばしてっ」
「えぇぇぇ」

今度は忠義からぎゅうぎゅうに抱きしめられた。

「俺のりゅぅやの」

ちっちゃい声で忠義が言った。
気の弱いシロクマに戻ってしまったダンナさん。
愛しくて可愛らしくて。

「俺はたぁの、やで」
わざと甘く言うたら、真っ赤になって照れてはる。

「りゅぅのアホ」
「えぇっ」

「アホでも「「愛してる」」

ケラケラ笑ってキスがひとつ。
ざらり、とまた髭が掠めた。

作者より。→←髭 りゅう2



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kkoyanagi(プロフ) - ずっーーーーーと冬でいて欲しい (2022年12月19日 12時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - kkoyanagiさん» 冬がくると書きたくなるみたい笑 (2022年12月19日 10時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)
cayochi(プロフ) - あーちゃんさん» ひさしぶりに書いてみました。いろいろあったけど元気でやってるみたいです (2022年12月19日 10時) (レス) id: ebdbe7a05a (このIDを非表示/違反報告)
kkoyanagi(プロフ) - ヤッホー!!昨日「ニコイチ」まで読み返してた所だったのでめっちゃ嬉しいです。 (2022年12月19日 8時) (レス) id: 46c9530258 (このIDを非表示/違反報告)
あーちゃん(プロフ) - あぁ たつとりゅう⋯ (2022年12月18日 1時) (レス) @page49 id: 48bf44c3b2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:cayochi    | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年8月17日 10時

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