明日 (ページ17)

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髭　たつ1 ページ17

ざらり。

痛みに近い感覚が太股を這う。

んっ、、

思わず漏れた息に
自分の体温が上がるのがわかる。
不意に胸の突起を摘ままれて

いやっ、、あっ

体が跳ねた。

立場、逆転。
今日は完全に隆平が、雄。
組敷かれて攻められて。
さっきから俺が啼かされてる。

長く伸びた前髪から覗く目。
俺の望みま通りに生やし始めた髭。
ふにゃりとしたいつも笑顔の隆平からは
真逆の男の顔してる。

｢今日は俺がする｣

そう言って俺を引き寄せて押し倒した。
いつもなら主導権は俺が握ってる。
なのに俺を見下ろす眼差しに制されて
されるがままになっている。

こないだのお返しと言わんばかりに
あちこちにキスを落としていく。
そのたびに触れる髭が俺に声をあげさせる。

｢たつ、勃ってる｣

言われんでもわかってる。
ダラダラと蜜が溢れてるのも。

柔らかな袋の裏をペロリと舐められて

ひゃぁん

恥ずかしすぎる声が出た。

いつも俺がしてること。
されてみると自分の弱い部分が曝けだされて

怖い。
でも、、、気持ちいい。

弄ばれてガチガチになったモノ。
しゃぶられて吸われて
垂れた蜜は絡め取られる。
ヌチャヌチャと響いてるのは
紛れもなく俺が流すイヤラシイ水の音。

｢可愛い、、な｣
啼きつづける俺に、満足げに呟いた。

｢こんな声、出すんやな｣
俺のモノを握って動かしながら
舌はあちこちを滑っていく。
入り口に触れたとき

｢えっ、、う、っ、、、そ、こは、、あかんっ、て｣

酷く焦って腰をひいた。

｢気持ちええんやろ？｣

隆平の低い声に
俺の頭のなかがジワリと粟立つ。

ふっ、、あっ、あぁぁん、、っ

ツプリ、と隆平の指が差し込まれた。
ホンの少し。
爪の先ほど。
俺の蜜と一緒に。

｢ひっ、、あっ、そん、なん、せんで｣

されたことがないわけじゃない。
受け入れたことも、ある。
だからその味を俺は知ってる。
だけどそれは、
愛情なんてないただの経験。
俺はスルほうがええわって
そんときの相手にすぐに覆い被さった。

隆平は？
誰かのなかに入ったことあるんやろぉか。

今まで考えもしなかった思いが
頭のなかで黒い渦を巻く。
今まで可愛がられてきたはずやった。

俺の知らない、隆平。

そんなんおるんやろぉか。

入り口を引っ掻くような刺激に揺さぶられて
体はグズグズに熔けていくのに
どこかクリアに男の隆平を見上げてる。

初めて見る、顔。

不意に視線が絡んだ。
ニヤリと笑ったくちびる。

頬に伸ばした手に
ざらり、と髭の感触。