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力無くエンターキーを押すと
これまたかたっと力無い音が鳴る
出来上がったばかりの資料をぎゅっと握って窓の外を眺めれば
見入ってしまうほどの夕焼けに空が真っ赤に染まってた
「…帰ろ」
ずっと座っていた席を立って、誰も残っていないフロアを後にする
あたしには関係ない、考えない、忘れる
そう心に決めても、結局頭の中はぐるぐると
昨日のセナちゃんの言葉やスンリの顔が埋め尽くされるから
思考能力の許容範囲は大幅に越えてくる
「ヌーーーナーー！！」
そんな大きな叫び声と
呼び出したエレベーターに乗り込んだところで、締まりかけた扉をこじ開けてテテが滑り込んで来た
「テテ今日は外回りで直帰じゃなかったの？」
「だってヌナに会いたかったんだもん。昨日も会えなかったし寂しすぎて俺干からびるかと思った。」
屈託なく笑うテテはほんとに嬉しそうで
「ヌナは休み何してた？俺はジミンとずっとゲームしてた。」
「あたしは……ずっと家に」
いま、あたし嘘つこうとした…………
嘘をついてもテテには簡単に見破られるのに
エントランスを抜ける手前でぴたりと止めた足
ん？ってテテが不思議そうに首を傾げる
「ごめん…………急に。」
不意打ちで現れた人物に心臓がどくっと音を立てる
でも、あたしはどこかで予想してたのかもしれない
「どちら様ですか？」
テテはあたしの様子がおかしいと判断したのか、いつもよりも低い声で発する
「へ？」
「だから、どちらのどなたですかって聞いてるんですけど。」
真っ直ぐに睨みつけるテテは今にも噛みつきそうな勢いで
「Aと話したいんだけどいいかな？」
「ヌナこんなに怖がってるんですよ？そんな人に、はいどうぞって渡すわけないじゃないですか！」
ぐいっとあたしの手を引いて、テテがあたしの前に立ち塞がるように立つ
そんなテテの背中越しに見えたのは、この状況を可笑しそうに笑うスンリ
「不審者じゃなくてあたしの友達だから。」
まだ疑って、ジト目で下唇を噛む仕草を見せたテテにもう一度大丈夫って伝えて
スンリの目を見て頷くと
腕を掴んでいた手を離して、不安そうな表情を浮かべあたしの顔を覗き込んで
「ヌナ………俺待ってていい？ダメって言われても待ってる。」
縋り付くようなそんな言葉が
テテの口から、こぼれ落ちた
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merry(プロフ) - なつこさん» なつこさん！お返事遅くなりました(>_<)未だに不安定な状態で心配事もたくさんありますがわたしもなつこさんとまたお会い出来るように準備しております！体調をくずされませんようお元気でお過ごしください！ (2020年6月3日 23時) (
レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
なつこ - お元気ですか？見えない敵と闘いつつ、もはや共存していかなければならない今になって、自由やありのままの生活のありがたさに気づきました。merryさんと再会できることを願っています。ご自愛ください。 (2020年5月9日 22時) (レス) id: c319d287df (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - たかさん» たかさん！いつもありがとうございます。たくさん更新出来いことや、色々思い悩んでましたがこんな素敵な言葉を頂けて嬉しくて幸せです。テテちゃんのお話とジヨン先輩のお話楽しみにお待ち頂けるとありがたいです(*^^*) (2020年2月26日 0時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
たか(プロフ) - merryさん！とりあえずお疲れ様でした。そして新しいお話ありがとうございます！テテにも素敵な幸せが来ること楽しみにしています。 (2020年2月22日 0時) (レス) id: b941ac7055 (このIDを非表示/違反報告)
merry(プロフ) - ともこさん» ともこさん！わーん(><)ひとつひとつ言葉を大切に読んでいただけて本当に嬉しくて泣きそうです。これから甘々なジヨン先輩を想像していまからにやけてます。本領発揮したジヨン先輩のターンをもう少しだけお待ちくださいね！いつもありがとうございます！ (2020年2月7日 1時) (レス) id: 04887bd533 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：merry
| 作成日時：2019年9月19日 20時
