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間数センチの2人 ページ44

突然ですが、どう頑張っても第3弾で終わらせられなさそうです……もうちょっとなんだけどな。ごめんなさい><
本題:題名のネタが尽きちゃってどなたか良い案あったら教えて下さい!! 今までと共通点があるのが良いです! 本当にお願いしますm(--)m これ良いなってやつは使わさせて頂くことになります。

*

寒いのは一緒に湯に落ちた私も同じだし、さっさと部屋へ行って着替えてしまいたい。
掌の中にあるのは、華奢で私よりもずっと小さな手。爪先まで綺麗に管理されていて、リカさんの意識の高さが感じられた。

……私だって、男だったらこんな女の人放っておかないよ。

そう思った時、ふと誰かとすれ違った。普段なら全く気にすることがないのに、ついついその人を振り返ってしまう。
束ねられた黒髪。しゃんと伸びた背筋。……昨日まで、私が隣にいる事を許されていた人だった。いつの間にか、彼の気配を感じられるようになっていたのだろうか。

私の視線に気が付いてか、ハクも私を振り返った。綺麗な翡翠色の瞳が揺らめいた。彼は私のびしょ濡れの全身を見渡して、驚いたように目を丸くして近づいてきた。
それを見た途端、心臓が破裂せんとばかりにどくどくと鳴り出す。


「A! 一体何をしたらそんなずぶ濡れになるんだ……」


そして、はっとしたように口を噤んだ。気まずそうに私から目を逸らす。私も何とも言えなくて、壁のしみをじっと見つめた。


「……湯屋の皆に迷惑をかけてしまうから、今度からは気を付けろ」


それだけ言うと、彼はぱっと引き返して行った。私を他人と見ての対応に、やはり少し悲しくなって俯いた。やっぱり、嫌われたかな。


「……(人1)。行きましょ」
「はい」


リカさんの遠慮がちな声に呼ばれて、私はハクの後ろ姿に背を向けて歩き出した。周りの従業員達が、何かあったのかと横目で私を見てくる。明日にはハクと私の破局のニュースが湯屋を出回っていることだろう。
ああ、視線が堪らなく鬱陶しい。
ずぶ濡れの身体が芯まで冷え切った気がする。

リカさんは、私を気遣ってか何も口にしなかった。

その時、後ろからずんずんと歩いてくる大きな足音が聞こえてきた。特に気にせずに歩いていると、浴場の入り口に差し掛かったあたりで肩に何かがふわりと掛けられた。


「そのままでは風邪を引くだろう! 着て行け!」
「……え」


振り返ると、既に私に背を向けて歩き出したハクの背中があった。もうどこかに行ってしまったと思っていたのに。

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設定タグ:千と千尋の神隠し , ハク , カオナシ   
作品ジャンル:恋愛
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美音 - なんだろう…美影さんを内山昂輝さんの声で再生してしまうの… (2022年1月10日 7時) (レス) @page33 id: c6a6e435a8 (このIDを非表示/違反報告)
サリナ(プロフ) - 季紀さん» この書いた作品全てを消して悪女が出る作品を書いてください!m(__)m (2018年4月4日 17時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
ミルキ(プロフ) - 感動しましたので一度この作品の削除(変換)して夢主とハクが結ばれる作品を書いてくださいませんか?お願いしますm(__)m (2018年3月28日 10時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 紫蘭さん» はい、してます!笑 というかばり白澤様です笑 (2017年1月23日 9時) (レス) id: e2d49320a9 (このIDを非表示/違反報告)
紫蘭(プロフ) - 間違いだったらすみません……。白澤様がどうして『鬼灯の冷徹』の白澤様にしか見えません(´;ω;`)← もしかしてモデルにしてますか!? (2017年1月21日 23時) (レス) id: 4fa9a25ace (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:kiki | 作成日時:2014年12月28日 22時

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